マイクロソフト、動画生成機能「Bing Video Creator」を提供--OpenAIの「Sora」を活用

Lance Whitney (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2025-06-04 08:19

 テキストを動画に変換する機能は、AIスキルの最新トレンドとして注目されている。Microsoftは、アイデアを短い動画クリップに変える無料ツールを提供しており、米国時間6月2日に発表された「Bing Video Creator」は現在、「Bing」のモバイルアプリで利用可能となっている。今後は、デスクトップ版のBingや「Copilot Search」にも順次展開される予定だ。

 Microsoftはブログ投稿で、「Bing Video Creatorは、AIによる動画生成をより多くの人に届けるという取り組みの表れである」と述べる。さらに、「創造性は誰もが手軽に活用できるべきものであり、それがユーザーの情報探索を支援すると信じている」と語る。

 現在のところ、モバイルアプリを使って通常のプロンプトを入力することで、5秒間の動画を生成できる。現行バージョンでは、動画は9:16のアスペクト比で生成され、ソーシャルメディアでの利用に最適化されている。近日中に16:9のアスペクト比にも対応する予定だとしている。

 同時に最大3件までの動画生成リクエストをキューに登録でき、Video Creatorはそれらを順番に処理する。全てのスロットが使用中の場合は、新たなリクエストを送信する前に、いずれかの処理が完了してスロットが空くのを待つ必要がある。

 動画生成には「標準」と「高速」の2つのモードが用意されている。「標準」モードでは、回数に制限なく自由に動画を作成できるが、1本当たりの生成に数時間かかることがある。

 「高速」モードでは、動画をわずか数分で生成できる。ただし、このモードは最大10回までの利用に制限されている。それ以降は、自動的に「標準」モードで生成される。待ち時間を短くしたい場合は、1回の高速生成に100ポイントを使って利用できる。ポイントの残りは、「Microsoft Rewards」のウェブサイトにログインすれば確認できる。

 Bing Video Creatorには、OpenAIの動画生成モデル「Sora」が使われている。現在、Soraを使った動画生成は専用のウェブサイトから利用できるが、ChatGPTのPro、Plus、Teamプランの利用者に限定されている。一方、Googleも独自の動画生成モデル「Veo 2」や「Veo 3」を提供しているが、これらも基本的には「Gemini」の有料プラン加入者のみが利用可能である。

提供:Screenshot by Lance Whitney/ZDNET
提供:Screenshot by Lance Whitney/ZDNET

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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