ヤマハは、グループ全体の経営基盤の運用力強化に向け、テックタッチが提供するAI型次世代デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)「テックタッチ」を採用した。経費精算システムや人事システムなど複数のシステムに導入されている。テックタッチが6月3日に発表した。
テックタッチは、ノーコードで操作ガイドを簡単に作成・実装できるため、システム担当者の負担を軽減し、ユーザーのスムーズなシステム利用を促進できる。
導入の結果、ヤマハではテックタッチの操作ガイドが社内に広く認知され、月平均で問い合わせや、入力内容に関する差し戻し対応件数が30%減少したという。また、入力操作に迷う時間も12%削減されるなど、業務効率化に貢献している。
同社はDX戦略として顧客起点のビジネスと業務への変革を目指している。全社の業務を5つの領域に分け、データ、システム、業務プロセスの3つの視点から整理し、グループ全体での業務変革を推進している。
その一環として、グループの経費精算システムにおいて、約9割の社員が操作に戸惑うという課題があった。問い合わせや誤入力、差し戻しの件数削減が求められており、システムアップデート時のマニュアル更新やユーザーインターフェース(UI)変更への迅速な対応も課題となっていたため、DAPの導入を検討していた。
複数のDAPを比較検討した結果、テックタッチは、入力に迷う箇所にノーコードで操作ガイドを設置できることや、非IT人材でも容易に操作ガイドを作成できる点が導入の決め手となった。
同社では、経費精算システムに加え、統合人事システムでも活用が進んでおり、今後テックタッチの適用システムをさらに拡大する検討も進めている。