NECは6月5日、高性能・多機能ルーター「UNIVERGE IX-Rシリーズ」に、LTE内蔵のワイヤレスVPNルーター「IX-R2610-4G」と小型VPNルーター「IX R2510」を追加した。同日から販売を開始する。
IX-R2610-4Gは、LTE通信機能の内蔵により、固定回線を敷設することなく企業のネットワークインフラを柔軟に構築できる。SIMカードを装着するだけでモバイルネットワークに接続でき、安全性・信頼性・利便性に優れたモバイルブロードバンドによる通信環境の最適化を支援する。
IX-R2510は、幅135mm×奥行196mm×高さ36mmの小型筐体に、1GbEを5ポート(4ポートはスイッチングハブ)を搭載する。電源モジュールを内蔵することで設置時の利便性も向上させている。また、低消費電力設計やRoHS指令への準拠など、環境にも配慮されている。
新モデルでは、クラウド型統合管理サービス「NetMeister」との連携による他社製機器を含むNetMeister非対応ネットワーク機器の状態把握や異常検出などを一元管理できる「マルチベンダ管理機能」を提供する。
NECによると、近年、働き方の多様化や拠点のクラウド化に伴い、VPNルーターはワイヤレス化と小型化が進んでいる。テレワークや臨時の拠点開設では、複雑な設定なしで簡単にWAN接続できるワイヤレスモデルが求められ、また、省スペースが求められる環境には、小型筐体のニーズが高まっているという。
新モデルは、6月11~13日に開催の「Interop Tokyo 2025」で展示される。

UNIVERGE IX-R2610-4G(提供:NEC)