デジタルトランスフォーメーション(DX)がもたらす成果の低さに、注目が集まりつつある。PwCの「日本企業のDX推進実態調査2024」によると、全社的なDXにおいて「十分な成果が出ている」と回答した企業は約9.2%にとどまった。「何らかの成果が出ている」との回答を含めれば約70%に達していることは評価できるものの、数値としては2022年と2023年の実績から進歩していない。
また、IPA(情報処理推進機構)の「DX推進指標 自己診断結果 分析レポート(2024年版)」によると、「全社戦略に基づくDXを実施している」と評価される水準に達成している企業が、全体のわずか1%と非常に少ないことが分かった。
企業はDXの実施においてどのような課題に直面しているのか。DXの最新事情を伝える記事を集めた。