リコージャパン、2050年までの脱炭素化目標とロードマップを設定

ZDNET Japan Staff

2025-06-06 11:48

 リコージャパンは、2050年までの脱炭素化の目標とそれに向けた「脱炭素ロードマップV1.0」を策定し、公開した。この一環として5月から同社の172事業所で「RE100」対応の電力メニューの使用を開始したという。

 脱炭素化の目標は、2015年度を基準としてスコープ1(自社)およびスコープ2(自社+調達エネルギー)では、二酸化炭素(CO2)の排出量を2025年に40%以上、2030年に63%以上それぞれ削減し、2040年に実質排出ゼロ、2050年にネットゼロを設定した。スコープ3(サプライチェーン全体)については、リコーグループとして活動を実施していく。

削減目標(出典:リコージャパン)
削減目標(出典:リコージャパン)

 目標達成のロードマップでは、(1)事業所使用電力の再生可能エネルギー化、(2)車両管理および運用の最適化、(3)拠点の省エネルギー化――の3つを主要施策と位置付ける。

 具体的に(1)では、電力ビジネスのノウハウを活用したRE100対応電力の調達やパートナー企業と連携した再生可能エネルギーの創出・導入、(2)では、車両運用に対する方針策定[更新基準、車両選定、運用効率化など]やハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、燃料電池自動車、電気自動車などを含む車両の更新、カーシェアリングサービスの活用拡大、(3)では、拠点整備に対する方針策定[統合・移転基準、事業所設備選定など]や拠点の統廃合、移転、省エネルギー化、空調・照明などの設備更新に取り組んでいく。

 5月に使用を開始した電力メニューは同社が調達と販売をしているもので、運転開始15年以内のトラッキング付き非化石証書を用いたRE100にも対応する実質再生可能エネルギー100%および二酸化炭素実排出係数をゼロにするプランだという。これを自社の事業所にも導入することで、2025年目標とする1万8700トンのCO2削減、2015年度比40.9%の削減を達成したい考えだという。

ロードマップ(出典:リコージャパン)
ロードマップ(出典:リコージャパン)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]