グーグルの「NotebookLM」が「Android」アプリとしてリリース

Artie Beaty (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2025-06-09 07:24

 Googleのリサーチアシスタントツール「NotebookLM」が、「Android」向けの単独アプリとしてリリースされた。

 NotebookLMは、2024年にリリースされた無料のAIリサーチアシスタント。「Gemini 2.0」のマルチモーダル機能を活用して、さまざまなトピックの理解を深められる。具体的には、PDFファイル、記事リンク、「YouTube」動画リンク、「Googleドキュメント」「Googleスライド」など、さまざまなデータソースを取り込める。

 Googleは、同ツールの機能を示すためにいくつかの使用例を紹介している。例えば、講義の録音、教科書のチャプター、研究論文をアップロードすることで、複雑な概念を簡単な言葉で分かりやすく説明できる。また、自分の研究データをアップロードすることで、主要な論点とそれを裏付ける証拠を含んだ洗練されたプレゼンテーションのアウトラインも作成可能だ。さらに、ブレーンストーミングのメモ、市場調査データ、競合調査情報をアップロードして、現在のトレンドを特定したり、新しい製品のアイデアを発見したり、潜在的な機会を見つけたりもできる。

 当初はブラウザー版のみの提供だったが、今回、スタンドアロンのAndroidアプリとしてリリースされた。

 同ツールの使い方は次の通り。まず、新しいノートブックを作成し、ファイル、リンク、ドキュメントを追加する。NotebookLMがこれらの情報を取り込むと、全ての情報源から得られた情報をまとめた要約が生成される。この要約には全ての引用元が明記されているため、情報の出どころを確認できる。

 その要約は、ユーザーが学びやすい形式に変換できる。具体的には、文章による要約、音声での要約、あるいは2人のホストがトピックについて軽快に語り合う架空のポッドキャスト形式から選択可能だ。ユーザーは、まるで自分がポッドキャストのゲストであるかのように、途中で質問を挟んだり、会話の流れを変えたりできる。ホストがユーザーの発言を認識して応答するまでに数秒の遅れが生じるため、完全にスムーズとは言えないが、実際に同機能を試した際には、非常に楽しい体験だった。

 ただし、GoogleはNotebookLMの出力が常に正確であるとは限らない点について、利用者に注意を促している。

提供:Google / Elyse Betters Picaro / ZDNET
提供:Google / Elyse Betters Picaro / ZDNET

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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