「Google Gemini」に、ユーザーに代わって自らタスクを実行する機能が追加された。これは「時間指定アクション」と呼ばれる機能で、Geminiアプリに順次導入されている。この機能を使用すると、ユーザーはGeminiに対し、目的のタスクを1回または定期的に実行するようリクエストできる。すると、指定された日時にGeminiがそのアクションを実行してくれる。
唯一の難点は、有料プランの「Google AI Pro」または「Google AI Ultra」に加入しているGeminiアプリユーザーしかこの機能を利用できない点だ。もっとも、これは珍しいことではない。このような新機能は、まず有料プランの加入者にのみ提供され、その後無料ユーザーに提供されるのが一般的だからだ。
Geminiの時間指定アクション機能は、OpenAIが2025年1月に導入した「ChatGPT Tasks」機能とよく似ている。どちらの機能も、その目的は時間の節約にあり、定期的に実行したいタスクを一度リクエストするだけで、人工知能(AI)がそのタスクを繰り返し実行してくれる。
「時間指定アクションを使用すると、日常的なタスクを効率化したり、パーソナライズされた最新情報をGeminiから直接受け取ったりできるようになる」と、Googleは米国時間6月6日のブログ投稿で述べている。「対話の中で、決まった時間にタスクを実行するようGeminiに依頼すればいい。また、すでに使用しているプロンプトを、繰り返し実行するアクションに変換することも可能だ。ユーザーは、『設定』内の『時間指定アクション』ページからいつでもアクションを管理できる」
この機能を試すには、「iPhone」または「Android」搭載スマートフォンにGeminiアプリの最新バージョンをインストールしておく必要がある。時間指定アクション機能は段階的に提供されているため、自分のデバイスではまだ利用できない可能性がある。確認するには、Geminiアプリを開いて、右上にあるプロフィールアイコンをタップしよう。表示された画面に「時間指定アクション」というオプションがあれば利用できる。それがない場合はこの機能が提供されるまで待つ必要がある。

提供:Kerry Wan/ZDNET
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。