富士ソフトは6月10日、システムインテグレータとの共同出資による新会社BizSaaSを設立したと発表した。ノーコード開発基盤を備えたクラウドERP「BizSaaS」を展開する。
近年、中小企業向けERPを中心にオンプレミスからクラウドへの移行が進んでいるが、中堅・大企業向けのERPは、依然としてオンプレミスやIaaS(Infrastructure as a Service)上に構築された旧来型が主流になっている。

業務専用ノーコード開発基盤「BizCodeless」
BizSaaSは、中堅・大企業を主な対象としたクラウドネイティブなERP。システムインテグレータが独自開発した業務専用ノーコード開発基盤「BizCodeless」を中核に、基盤上に、業界・業種ごとの実務に即した業務アプリケーションを構築・展開する。
フルマネージドなクラウド環境とサーバーレスアーキテクチャーにより、拡張性・可用性・セキュリティを実現。システム運用にかかる負荷とコストを削減するとのこと。エンジニアによるノーコード開発を想定し、画面テンプレートや画面キャンバスを使い、SQLビルダー、フローチャート、演算ビルダーなどを組み合わせ、フルコードと同様のオブジェクトを提供する。
11月にノーコード開発基盤BizCodeless Ve1.0をリリースし、2026年11月にクラウドERP BizSaaS Ve1.0をリリースする予定だ。
新会社は4月に設立。さいたま市に本社を構え、システムインテグレータ 会長の梅田弘之氏が代表取締役社長を兼任する。出資比率は富士ソフト51%、システムインテグレータ39%、梅田氏10%になる。