宮崎県延岡市と旭化成ネットワークス、ユニファイドコミュニケーションズ、トゥモロー・ネットは6月10日、液浸冷却のコンテナー型データセンターで液浸サーバーの実証実験を開始したと発表した。脱炭素化と高効率なITインフラの実現を目指す地域連携型の取り組みになるという。
延岡市は、先進的なデジタルインフラ整備や脱炭素社会の実現を目指すモデル都市で、官民連携でのさまざまな取り組みを進めている。実証実験は、延岡市にある旭化成ネットワークスの延岡データセンターを拠点に行うという。
主には、今後注目されるデータセンターの地方分散やエッジデータセンターの実現に向けて液浸コンテナデータセンターを検証し、延岡市のIT施策のプラットフォームとしての可能性を探るほか、従来のデータセンターと比較した省エネルギー効果、限られたコンテナー内スペースでの高性能データ処理によるエッジコンピューティング環境構築などの可能性を検証することにしている。
また旭化成ネットワークスは、延岡市と共同で駅前複合施設に設置された監視カメラ画像を解析技術で活用する検証も行う。施設利用者の情報をリアルタイムに把握すると同時に来訪者数の要望による施設管理や運営効率化につなげることを目指すという。

実証実験に関する地域連携協定の締結(出典:旭化成ネットワークス)