日本オラクルは6月13日、「Oracle Database@Google Cloud」がGoogle Cloudのアジア北東1(東京)リージョンで利用可能になったと発表した。「Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure」「Oracle Database 23ai」「Oracle Autonomous Database」の各サービスが提供される。
Oracle Database@Google Cloudは、同社が提供するミッションクリティカル用途のデータベースアプリケーションの運用を簡素化するために設計されたサービス。販売管理におけるトランザクション処理、サプライチェーン管理におけるデータウェアハウジングや分析、金融サービスや電子商取引でのリアルタイムトランザクション処理などに対応可能という。
また、Googleの「Gemini」や「Vertex AI」などのツールを活用することで、Oracle Database 23aiと同社のAIモデルを統合し、新たなクラウドネイティブアプリケーションの開発を容易にする。
Oracle Database@Google Cloudにおける「Oracle Base Database Service」は、近日中に提供開始される予定である。
オラクルとGoogle Cloudのパートナー各社は、「Google Cloud Marketplace」のプライベートオファーを通じてOracle Database@Google Cloudを購入し、自社の顧客向けに再販できるようになる。テクノロジーパートナーも間もなく、自社のソリューションおよびサービスにOracle Database@Google Cloudを組み込めるようになる。
新しいパートナープログラムは、Google Cloudの「Partner Advantageプログラム」とオラクルの「Oracle PartnerNetwork(OPN)」の両方に参加しているパートナーを対象とし、今後12カ月以内に提供が開始される予定となっている。
新たに開設されるアジア北東1(東京)リージョンは、既存のドイツ中部(フランクフルト)、英国南部(ロンドン)、米国東部(アッシュバーン)、米国西部(ソルトレークシティー)のGoogle Cloudリージョンに加わる。また、今後12カ月以内に提供開始が予定されているリージョンには、アジア北東2(大阪)、アジア南1(ムンバイ)、アジア南2(デリー)、オーストラリア南東1(シドニー)、オーストラリア南東2(メルボルン)、ヨーロッパ西8(ミラン)、ヨーロッパ西12(チューリン)、北米北東1(モントリオール)、北米北東2(トロント)、南アメリカ東1(サンパウロ)、米国中部1(アイオワ)が含まれている。