NECは6月19日、金融機関のクラウド導入を支援するという新商品「NEC 金融クラウドソリューション」を発売した。クラウド導入に必要な4つのサービスで構成され、利用料金を標準の最小構成で税別月額50万円(別途各種費用あり)からとしている。
NEC 金融クラウドソリューションは、「NEC Secure PaaS/IaaS for Finance」「Secure CI/CD環境構築・運用サービス」「ガードレール構築・運用サービス」「マネージドクラウドサービス」の4つのサービスで構成される。金融機関は、この中から選択と組み合わせにより、自社に適したクラウド環境を導入できるという。

商品構成イメージ(出典:NEC)
NEC Secure PaaS/IaaS for Financeでは、新規のクラウド導入やオンプレミスで運用される既存システムの移行にAmazon Web Services(AWS)を使用。同社の金融機関向けクラウド構築経験に基づく最適な基盤を提供するという。Secure CI/CD環境構築・運用サービスは、NECでの継続的なインテグレーション/継続的なデリバリー(CI/CD)経験を基に標準化したアプリケーション開発環境一式を提供。アプリケーションの迅速リリースと高品質を担保する。
ガードレール構築・運用サービスでは、クラウド環境のセキュリティを統制し、ユーザーなどの危険な操作の予防・発見・是正を行う。セキュリティポリシーは、標準的な設定による事前対応済みテンプレートから選定でき、複雑な作業が不要という。マネージドクラウドサービスは、AWS上のシステムの監視、運用、障害対応などを同社が24時間体制で代行する。
利用料金は標準最小構成で税別月額50万円から。別途、初期構築費用とAWS利用料も必要になる。個別対応の場合、さらなる構築費用や保守費用も発生する。