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相次ぐボイスフィッシング被害、AI利用で脅威が加速

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2025-06-23 07:00

 生成AIの普及が、フィッシング市場にも影響を与えている。特に注目されているのが、電話を使って個人情報や金銭をだまし取るボイスフィッシング(ビッシング)詐欺である。2025年4月1日に琉球銀行は、法人向けネットバンキングサービスを利用したボイスフィッシングによる不正送金の被害を複数件確認したと公表した。

 そのほか、2025年初頭、山形鉄道が山形銀行を装った自動音声の電話に応じ、1億円を超える被害を受けた。実行犯は、自動音声と人の声を組み合わせることで自分を信頼させ、企業の資金を不正に送金させた事例である。

 世界的な広告代理店であるWPPの最高経営責任者(CEO)を務めるMark Read氏も、AIを用いたボイスクローン詐欺の標的となった。犯罪者はRead氏の声と姿を模倣し、社内の他の幹部から金銭や個人情報を引き出そうとしたものの、警戒する社員の努力により未遂に終わったと報じられている。

 警察庁が2025年3月に公表した「令和6年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」では、ボイスフィッシングによる法人口座の不正送金被害が急増していると伝えている。さらに、Proofpointによれば、AIを活用したボイスフィッシング攻撃も登場している。

 ここでは、フィッシング詐欺について紹介した最近の記事を集めた。

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