ミツミ電機がinvox導入し、年間10万件の書類を一元管理

NO BUDGET

2025-06-20 11:31

 ミツミ電機は、invoxが提供する「invox発行請求書」と「invox電子帳簿保存」を導入した。これにより、年間約10万件の国税関係書類をinvoxで一元管理できるようになり、月間約1200件のFAXによる帳票送信をメール送付に切り替えるなど、大幅な業務効率化や業務の内製化によるコスト削減を実現している。invoxが6月19日に発表した。

 ミツミ電機では毎月約1200件の検収明細と支払通知書を発行していたが、長年これらの書類の作成とFAX送信を外注しており、外注コストに加えて、修正や再送のやり取りにも多くの手間を要していた。また、インボイス制度の施行を控え、各書類フォーマットの変更や適格請求書発行事業者登録番号の記載が求められるなど、従来の方法では対応が困難になっていた。

 さらに、国税関係書類の保管は、全て紙で保管していたため、書類の保管スペースの確保や、必要な書類を探し出す手間などが慢性的な課題となっていた。そのような中で電子帳簿保存法の改正によりスキャナー保存のハードルが下がったことを受け、ペーパーレス化を推進する方針を固めた。

 同社はinvox導入によって、月間約1200件のFAX送信を完全に廃止し、外注していた検収明細や支払通知書の発行業務を内製化。また、従来のFAX送信をやめ、全てメール送付に切り替えたことで、修正や再送の対応がスムーズになった。メール送信時にCCで資材担当者や取引関係者を含めることで、情報共有も容易になり、内部統制の観点でも良い影響があったという。

 加えて、請求書などの主要な国税関係書類のほとんどをペーパーレス化でき、必要な書類を即座に検索できるようになったことで、日常業務や監査対応のスピードが格段に向上。書類の保管スペースも大きく減らすことができた。

 同社では今後、さらなる業務効率化を目指しinvox受取請求書の導入を検討。請求書の詳細情報を自動でデータ化して仕訳作成を効率化することや、データ出力機能を活用して会計システムとのデータ連携を強化することも視野に入れている。

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