パナソニックIS、サーバー数千台への特権アクセスを保護

NO BUDGET

2025-06-25 07:22

 パナソニック インフォメーションシステムズ(パナソニックIS)は、パナソニックグループ全体の数千台のサーバーへの特権アクセスを保護するために、「CyberArk Identity Security Platform」を導入した。CyberArk Softwareが6月24日に発表した。

 パナソニックグループは、家電製品や自動車機器、産業システムなど幅広い分野で事業を展開する日本のグローバル電機メーカー。パナソニックISはそのグループ全体のIT戦略を推進し、小売、流通、製造を含む各事業領域における情報システムの企画、開発、運用を一元的に管理している。

 同社はデジタル変革の取り組みである「Panasonic Transformation(PX)」を進める中で、数千台の「Windows」および「Linux」サーバーの特権アクセス管理における手作業の非効率性に課題を抱えていた。サーバー管理者は本来の業務に加えて、在庫確認や資産管理に関する問い合わせ対応まで担当する状況だった。また、既存の権限管理ツールはアクセス要求と承認の可視性が極めて限定的だったため、これらツールの刷新が急務だったという。

 そこで、パナソニックISは、CyberArk Identity Security Platformの「CyberArk Privileged Access Manager」を導入。グループ全体のサーバーへの特権アクセスを一元化・自動化した。これにより、誰がいつどのサーバーにアクセスし、どのような操作を行ったかを詳細に把握可能になったことで、監査の透明性が大幅に向上しただけでなく、インシデント発生後の調査プロセスも効率化。さらに、認証情報とパスワードはユーザーから完全に隠され、CyberArk内で自動的に付与・更新される仕組みを構築している。

 パナソニックISのプラットフォームサービス事業部プロフェッショナルサービス部部長である八木洋至氏は「デジタル変革における重要な優先事項の一つは、グローバルなセキュリティ防御の強化だ。CyberArkの導入により、特権アクセス管理のアプローチを抜本的に刷新し、組織全体のセキュリティポリシーを標準化することで、大きな進展を遂げることができた」と述べている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]