エイチワン、「BlackLine」を業務基盤として導入--経理業務の高度化を図る

NO BUDGET

2025-06-26 10:35

 エイチワンは、経理業務の高度化と内部統制強化を実現する業務基盤として「BlackLine」を導入した。経理オペレーションの標準化と可視化により、決算の早期化とグループの会計ガバナンスの向上を図る。ブラックラインが6月25日に発表した。

 エイチワンはプレス加工技術に強みを持ち、自動車の車体フレームの開発・生産を主力事業としてグローバルな供給体制を確立している。同社では長期ビジョン「2030年VISION」および中期経営計画「Change 2027」を定め、ビジネスポートフォリオと事業構造の転換を進めている。

 経理部門では2023年3月に「Oracle Cloud ERP」を導入。会計データの標準化とスピード化に一定の効果があったものの、決算業務を中心に「Excel」を用いた手作業が依然として多く残り、海外現地法人での決算処理の遅延など、決算業務の標準化と進捗(しんちょく)状況の可視化が課題となっていた。

 同社はこれらの課題を解決しERPの効果を最大化するため、2023年9月にBlackLineの導入を決定。手作業やアナログな承認プロセスのデジタル化による決算業務の標準化、グループ会社も含めた決算の進捗状況の可視化、ERPのリアルタイム統合の効果の最大化を狙った。

 導入は仕訳入力(2023年10月〜2024年2月)とタスク管理(2024年11月〜2025年3月)で実施。期待効果として、属人化の解消、創造的業務へのリソースシフト、決算品質と内部統制の強化、監査対応業務の効率化などを挙げている。

 今後は導入効果の最大化を図るとともに、グループ会社の決算業務の標準化とグループガバナンスの強化を狙い、海外現地法人へのBlackLine導入を検討している。

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