富士通は6月26日、2024年2月に立ち上げたコンサルティング事業ブランド「Uvance Wayfinders」について、データとAIを網羅的に活用するコンサルティングをさらに強化すると発表した。企業の持続可能性向上に密接に関わるIndustries(業種)、Operations(オペレーション)、Experiences(体験価値)、Technologies(技術活用)の4つの領域を強化することで顧客の経営課題解決に貢献する考えだ。
従来の個社・業務ごとのSIでは、複雑化する経営課題を解決することが難しくなっている。そのような中では、顧客自身がデータとAIを駆使し、経営や事業、業務を自律的かつ継続的に進化させることが重要だ。そのためには、データとAIを最大限に活用するためのビジネスの枠組みである「Enterprise Agentic Foundation(エンタープライズ・エージェンティック・ファウンデーション)」の構築が不可欠としている。
同社は、豊富なインダストリーの知見、IT実装力、先端テクノロジー、自社の全社DXプロジェクトで得た実践知などの強みをベースに、業務プロセスの可視化やITライフサイクルの全自動化など、AIを活用し支援する。具体的には、エージェント指向型の業務への変革や、顧客のIT環境の刷新、あらゆる業務へのセキュリティの埋め込みを主軸に、顧客がデータとAIを最大限活用できるようビジネス環境を再整備し、自律指向型のEnterprise Agentic Foundationを実現する。

Enterprise Agentic Foundation実現に向けたアプローチ
同社は、コンサルティングと「Fujitsu Uvance」の先進的なオファリングを合わせて提供することで、社会全体のより良い未来づくりに貢献していくとしている。また、「Uvance Wayfinders」のビジュアル・アイデンティティも刷新し、顧客とのエンゲージメント強化を図るとのことだ。