仕事で「Googleスプレッドシート」を利用している人は、「Gemini」を使うと作業がぐっと楽になりそうだ。
Googleスプレッドシートではすでに、表や数式の作成、グラフやチャートの生成、条件付き書式、並べ替え、フィルタリングといった作業を支援するGeminiの機能が備わっている。
今回できるようになったのは、セルにプロンプトを入力してGeminiに実行したい操作を指示することだ。
Googleの説明によると、実行したい操作を説明したプロンプトをセルに入力できる(データ範囲の指定も可能)という。その内容に基づいて、Geminiは次のような操作を実行できる。
- スプレッドシートの情報を利用してデータに合わせたテキストを生成する。
- データを迅速に把握できるよう、スプレッドシートの内容を分析して要約を作成し、重要な部分を強調表示する。
- ユーザーの感情など、パターンを簡単に見つけられるように、データを意味のあるグループに分類する。
ユーザーからのフィードバックを分類し、それぞれに合わせた返信メールを書くといった作業を実行するのに何百行ものデータを手作業で調べる必要がなくなり、Geminiが面倒な仕事を引き受けてくれる。
どのように使えるのか、Googleがいくつか具体例を提供している。そのプロンプトの日本語訳を紹介する。
テキスト生成- =AI("製品の正式な広告コピーを作成して。目的とターゲットオーディエンスに合わせたコピーにすること。", A2:C2)
- =AI("レビューで特定の商品を取り上げているレビュアーに宛てた電子メールを作成して。", A2:G2)
- =AI("顧客向けに、フィードバックを1文に要約して。", A2:D2)
- =AI("あなたはペットシッター事業のオーナーだ。ペットが前回滞在したときの様子を、顧客向けに2文でまとめて。少しユーモアを交えること。", F2)
- =AI("顧客からの問い合わせを、賛辞、交換依頼、返品依頼に分類して。",C2)
- =AI("顧客から理髪店に送られた電子メールを感情分析して。", C2)
連続していないセルを扱いたい場合、次のような方法が使えるとGoogleは説明している。
- =AI("ホットソース「"&A2&"」について、材料「"&D2&"」と人気度「"&E2&"」の情報だけを使ってレビューを書いて。", A2:D2)
- =AI("「"&B2&"」のフィードバックについて、評価「"&C2&"」とコメント「"&D2&"」を基に、主なテーマを抽出して。")
この機能はテキスト生成、分類、感情分析といったテキストベースの応答のみに対応している。入力情報は任意だが、最適な結果を得るために入力することをGoogleは推奨している。

提供:Jaque Silva/NurPhoto /Getty
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。