KDDIは全社1万人以上が使用する稟議書システムをドリーム・アーツの「SmartDB」で刷新し、5月に全社稼働を開始させた。ドリーム・アーツが発表した。
ドリーム・アーツによると、KDDIは2022年からSmartDBを使用している。事業成長に伴い増加する経営管理業務に対応するため、「コーポレートシェアード本部」を新設してグループ全体の業務を集約、最適化を実施。同本部は業務変革も担当し、SaaSの採用、データ連携機能の強化など推進しており、この中で10年以上にわたりオンプレミスで運用してきた稟議書システムの課題解決に取り組んだという。
この稟議書システムには、業務分断で転記作業が多発するなど複雑な承認フローに対応し切れないこと、各種システムとリアルタイムな連携が難しこと、データの構造化が不十分で可視化や分析に手間がかかることなどの課題があったそう。そこでSmartDBを使い、稟議書システムのSaaS基盤で再構築した。
システム開発は、コーポレートシェアード本部や総務本部などの現場がノーコードで行ったという。SmartDBは複雑な要件にも現場主導で柔軟、迅速に対応でき、他システムとの連携を容易にする豊富なAPIを持ち、20年後のデータ容量にも耐え得る性能試験を通過したことからこの取り組みで採用したという。
KDDIでは、132人の社員がSmartDBの認定資格を取得して業務改革を推進していくとのこと。今後資格取得者を増やし、業務改革の範囲を契約管理や押印申請などにも広げることにしている。

システム概要イメージ(出典:ドリーム・アーツ)