SCSKは、総勘定元帳などの会計データをクラウドにアップロードするだけで二酸化炭素(CO2)排出量を算定する新サービス「CO×COカルテ」を発表した。7月から提供する。
新サービスでは、利用企業が会計データをクラウドにアップロードし、同社が独自開発したアルゴリズムでCO2排出量を算定する。事前の知識習得や算定ツールの設定などは不要といい、算出に使うデータの収集や計算、加工、整合性チェックなどの実務の手間を経験できるとしている。
算出対象範囲は、スコープ1および同2、同3のカテゴリー1~8となる。排出原単位や算定方法は環境省のガイドラインに準拠する。算定は金額ベースだけでなく実エネルギー使用量などの物量ベースでも可能で、CO2排出量と連動する経費も可視化する。
SCSKは新サービスを今後提携するパートナー経由で提供する予定。「運用負担の少ないモデルで初期導入しやすい価格帯での展開を予定」(同社)という。
また今後は、再生可能エネルギーの導入や省エネルギー設備の導入、カーボンクレジット活用など温室効果ガス削減の実行フェーズを支援する「排出量削減支援サービス」や、環境ファイナンスや各種補助金、認証制度との連携、各種環境価値取引を支援する「環境価値提供サービス」の提供、企業・業界間のスコープ3連携、地域金融機関や自治体・大企業などとのデータエコシステムの共創を検討している。

新サービス概要(出典:SCSK)