primeNumberは7月1日、クラウドETL「TROCCO」と連携して顧客データ基盤(CDP)を実現する新パッケージ「TROCCOセグメントビルダー」の提供を開始した。これと同時に、TROCCOの新機能としてユーザー自身が連携サービスを拡張できる「Connector Builder」を正式リリースした。
TROCCOセグメントビルダーは、企業の顧客データを共通ニーズや属性に基づいて分類(セグメント生成)し、セールスやマーケティングに活用できるサービス。顧客データを一元的に収集・統合・分析するためのCDP導入にかかる初期投資や運用コストなどを削減し、迅速なCDP環境の構築を支援する。
GUIベースでの直感的な操作が可能なため、SQLスキルやエンジニアリングの専門知識を持たないマーケティングや分析業務の担当者でも、エンジニアに依存することなくTROCCOのデータ連携機能を活用できる。これにより、顧客のセグメントごとにデジタル広告、ビジネスインテリジェンス(BI)ツール、マーケティングオートメーション(MA)ツールなどへのデータ連携を可能にする。
また、主要な広告媒体である「Google」「Yahoo!」「Meta」「LINE」に加え、既存のMAツールや営業支援(SFA)ツールとの連携にも対応する。セキュリティ面ではユーザーごとにセグメントビルダーの独立環境を用意することで、要件に合わせた高いセキュリティ環境を維持するとしている。セグメントビルダーの提供に併せて、BIツール「Looker Studio」の広告ダッシュボードテンプレートも提供する。
Connector Builderは、ウェブAPIの知識を持つユーザーであれば、自社独自のコネクターを自由に作成可能。一度作成したコネクターは繰り返し利用でき、これにより開発工数を大幅に削減し、より効率的なデータ活用を実現する。
AIサポート機能を備え、設定情報をAPIドキュメントから自動で収集し、最適な設定を提案することで、手動での設定にかかる時間を短縮する。
Connector Builderで作成されたコネクターは、TROCCOの公式コネクターと同等のパフォーマンスとセキュリティを備える。さらに、ワークフロー、定期実行、通知といったTROCCOに標準搭載されている豊富な運用保守機能も、これらのカスタムコネクターで利用可能となっている。