「MacBook」が「iPhone」のハードウェアで動作するというのは、一見するととっぴなアイデアに思える。しかし、これはまもなく現実のものとなる可能性がある。
Appleに詳しいアナリストである郭明錤(ミンチー・クオ)氏は、「X」に短い投稿を掲載し、同社が最近のMacBookに搭載されている「M」シリーズプロセッサーではなく、「A18 Pro」チップセットで動作する「より手頃なMacBook」に取り組んでいると主張した。A18 Proは、「iPhone 16 Pro」に搭載されているものと同種のハードウェアである。
このデバイスに関する最初の手がかりが現れたのは2024年7月である。MacRumorsのアナリストであるAaron Perris氏が「macOS 15.1」を詳細に調査した結果、今後登場予定のiPhone、Mac、「iPad」の各モデルを発見した。当時、発掘された情報の多くは明らかにされていなかった。しかし、MacRumorsは、特定のMacBook(Mac17,1)がA18 Proで動作する謎の新型コンピューターである可能性を示唆していた。
詳細は限られているが、Kuo氏は幾つかの興味深い情報を公開している。A18 ProベースのMacBookは、「MacBook Air」と同様に13インチのディスプレーを搭載し、シルバー、ブルー、ピンク、イエローといった複数のカラー展開が予定されている。このデバイスは2025年後半から2026年前半にかけて量産が開始される見込みであり、「500万から700万台のMacBookユニットを占めると予測されている」とされている。
A18 Proチップセットで動作するMacBookは、スマートフォンとノートPCの境界がますますあいまいになる中で、非常に興味深いコンセプトである。iPhone 16 Proは本質的に高性能なマシンであり、驚くほどの高速性と、強固なAI機能のエコシステムを支える能力を備えている。iPhone 16 Proのハードウェアを搭載したコンピューターは、十分に実用的なミッドレンジのノートPCとして機能する可能性がある。
「M4」チップを搭載したMacBook Airは、Amazonで849ドルと、すでにかなり手頃な価格で販売されている。執筆時点では、A18 ProベースのうわさのMacBookの価格は不明である。しかし、MacBookを600ドルや700ドル、あるいはそれ以下で入手できると想像してみてほしい。これは非常に魅力的なアイデアであり、筆者にとっても大いに興奮を覚えるものである。
クオ氏はまた、Appleがスマートグラスにも取り組んでおり、2027年に発売を予定していると主張している。このデバイスは、「Meta Ray-Ban」に類似した機能を備えていると報じられており、ディスプレー機能は搭載されていない。しかし、同氏は同デバイスがオーディオ再生、ビデオ録画、「AI環境センシング」に対応すると示唆しており、「フレームとテンプル」には「複数の素材」が選択肢として用意されると述べている。

提供:Kyle Kucharski/ZDNET
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。