3. 大切な画面を保護する

提供:Kerry Wan/ZDNET
最近のスマートフォンの画面は高い耐久性を備えているが、完全に無傷でいられるわけではない。画面保護フィルムを装着していたとしても、損傷の可能性は残る。
画面を上に向けて置かれたスマートフォンは、外的要因によるトラブルを招きやすい。筆者自身の経験からも、画面のひび割れや水ぬれは避けたい事態である。こぼれた甘い飲み物、崩れたスナックのかけら、風に乗って舞い込む砂粒などが、ディスプレーに侵入することは十分にあり得る。スマートフォンを伏せて置くことで、画面はテーブルの表面によって物理的に保護される。
筆者は常に、保護性能の高いスマートフォンケースの使用を推奨している。なぜなら、ふとした衝突によって、スマートフォンが床に落下する可能性があるからだ。とはいえ、どれほど高性能なケースやプロテクターを使用していても、スマートフォンを伏せて置くという単純な行動がもたらす保護効果には及ばない。それは、デバイスの中でももっとも壊れやすく、かつ高価な部位である画面に対する、基本的かつ効果的な防御策である。
4. バッテリー寿命を節約し、通知疲れを軽減する
新しい通知によって画面が点灯するたびに、スマートフォンのバッテリーは少しずつ消耗していく。1日を通して、このような微細な電力消費が積み重なり、結果としてバッテリー寿命に影響を及ぼす。多くのスマートフォンには、デバイスが伏せられていることを検知すると、通知による画面点灯を抑制する機能が搭載されている。
スマートフォンの置き方を工夫するだけで、不要な画面点灯を防ぎ、バッテリーの持続時間を延ばせる。加えて、視覚的な通知刺激が減少することで、精神的な疲労も軽減される。これにより、ユーザーはアプリの通知に振り回されることなく、自身のタイミングでスマートフォンを確認できるようになる。集中力と主導権を取り戻すための、簡潔かつ効果的な方法である。
5. より意図的なデジタル関係を育む
スマートフォンを伏せて置くことには、実用的なメリットがある。それだけでなく、周囲に対して、今は目の前の人や作業に集中しており、スマートフォンに気を取られていないというメッセージを伝えられるのだ。一方、画面を上に向けて光っているスマートフォンは、いつでも注意が逸れる可能性があるという印象を与えかねない。場合によっては、現在の対話や人間関係から距離を置く口実と受け取られる可能性もある。
人と一緒にいる場面でスマートフォンを伏せて置くことは、落ち着いており、自身の行動を制御できているという印象を与える。また、今この場に集中しており、即座に対応可能な状態であるというサインにもなる。そして、この行動は1人でいるときにも意味がある。スマートフォンを伏せることで、通知や情報の波に流されるのではなく、自分のペースでそれらと向き合う姿勢を築けるのだ。こうした小さな行動が、周囲の世界に意識を向けるきっかけとなり、より落ち着いた時間を過ごす助けとなるだろう。

提供:Sabrina Ortiz/ZDNET
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。