セールスフォース、脱炭素関連業務向けAIエージェント機能をリリース

ZDNET Japan Staff

2025-07-03 13:38

 Salesforceは、脱炭素関連業務向けAIエージェント機能「Agentforce for Net Zero Cloud」の提供開始を発表した。サステナビリティー(持続可能性)経営で負担となっている温室効果ガス(GHG)排出量の把握といった手作業の負荷を軽減する。

 Agentforce for Net Zero Cloudは、二酸化炭素(CO2)の排出削減や管理、エネルギー消費管理などのクラウドサービス「Net Zero Cloud」向けのAIエージェントになる。同社は、Net Zero Cloudやデータ基盤クラウド「Data Cloud」の連携により、財務や調達などの各システムからデータ移行や再フォーマットなど行うことなく、誤差を最小限に抑えながらサステナビリティー関連業務に必要な高精度の情報に基づく洞察を得られると説明。例えば、スマートメーターからのエネルギー使用量、経費精算システムからの社員の移動に伴う排出量、サプライヤーの購買情報よりスコープ3での排出量を算出して、意思決定や投資判断、サステナビリティー目標に対する進ちょく把握などに活用できるとする。

 業務担当者は、Agentforce for Net Zero Cloudを利用して、自然言語によりData CloudやNet Zero Cloudからの情報や洞察を効率的に得られる。例えば、エネルギー使用量の高い上位の設備資産を把握したい場合に、Agentforce for Net Zero Cloudに質問すれば、Agentforce for Net Zero Cloudが各種データから業務担当者の質問に対する回答を迅速に行う。

 また、Net Zero Cloudの「情報ライブラリ」機能や関連文書などから欧州連合の「CSRD」や米サステナビリティー会計基準審議会(SASB)、Carbon Disclosure Project(CDP)などの環境関連開示基準に基づく、第三者保証にも耐え得る法定開示報告書を短時間で作成できるようになるという。

 さらに同社は、AIエージェント作成機能の「Agent Builder」を用いてサステナビリティー施策や業務を支援するさまざまなAIエージェントを開発、展開できるとも説明している。

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