日立システムズは7月3日、EIZOと協業し、社会インフラの維持管理をサポートする「CYDEEN映像データ利活用システム」の提供を開始すると発表した。社会インフラの劣化や不具合を早期に発見し、フロントラインワーカーの安全性向上や業務効率化に貢献する。

「CYDEEN 映像データ利活用システム」による映像利活用イメージ
CYDEEN映像データ利活用システムは、デジタル技術と映像技術を活用し、社会インフラ維持管理の現場業務改革を支援するもの。異なるメーカーのカメラ映像でも映像を統合・配信することで、複数の現場のカメラ映像を事務所にいる管理者のPCやタブレットなどのさまざまなデバイスで閲覧できるほか、映像を見ながら、現場にいる作業員に対して、遠隔で作業をサポート。不鮮明な映像をリアルタイムまたはオンデマンドで鮮明化してモニターに表示できるなどの特徴を持つ。

鮮明化のbefore/afterイメージ
これにより、経験の浅い作業員でも作業ができるほか、暗所作業の効率化や撮り直し工数の削減を実現。現場状況を的確に把握し、老朽化した設備の不具合を見つけ出せるとしている。
道路、上下水道、電力、鉄道など、生活を支えるインフラは老朽化が進み、道路陥没、トンネル崩落、コンクリート片落下など人命に関わる事故やライフラインの寸断といった深刻な問題が発生している。この社会課題に対し、現場で求められる安全性確保と人手不足への対応として、CYDEEN映像データ利活用システムを提供していく。
人の目だけではなく、AI分析も組み合わせることで監視精度を向上させていくとのこと。また、AIによる分析によって、人の分析工数の削減も目指す。