マンハッタン5番街のアップルストアにイスラム世界が不快感示す

apple 2006-10-12 19:08:27

 中東メディア研究所(Middle East Media Research Institute:MEMRI)によると、一部のイスラム系ウェブサイトが、マンハッタンのミッドタウン(58番ストリートと59番ストリートの間)にあるAppleのフラッグシップストア(写真上)に、イスラム教を侮辱する要素が見られると指摘しているそうだ。同サイトには、イスラム教徒にこの事実を広く知らしめ、願わくば「結束して同建設プロジェクトを阻止」したいと記されている。

 米国の内国歳入法(IRC)501条(c)号第3項で規定されている非営利団体であるMEMRIは、ワシントンD.C.に拠点を置いている。同団体は、複数のイスラム系ウェブサイトがアップルストアの立方体型デザインに不快感をあらわにし、「イスラム教に対する明らかな侮辱」だとして非難していると伝えた。

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 アップルストアの建物がメッカにあるカアバ(写真下)に似ており、「Appleのメッカ」と呼ばれている(だれがそう呼んでいるのかは明らかにされていない)こと、さらには同ストアがカアバと同じく24時間開いていて、「内部にバーがあったり、アルコール飲料を販売していたり」することがその理由だという。

 ウェブサイト「religiousstudies」は、カアバについて次のように説明している。

 

カアバは立方体という意味で、アラーが最初に奉納した場所とされている。コンクリートブロックで作られたカアバの外観には、特に目を引く特徴はない。だがその内部はコーランからの引用句で飾られている。

 

 ニューヨークは5番街の同ストアを訪れたことがあるが、アルコールが振る舞われていたとは記憶していない。MEMRIの報告の出典となったイスラム系ウェブサイトは、「Genius Bar」や「iPod Bar」という名称を誤解したのではないだろうか。もちろん、「地元メディアから中東の現状を読み解く」ことを使命とする同団体の報告には、真実も含まれている。すなわち、このAppleストアが立方体の形をしていることと、24時間営業であることの2点だ。

 MEMRIは「あるイスラム系ウェブサイト」の記述を紹介しているだけで、同団体自身がAppleストアを侮辱的としているわけではない。アラビア世界で報じられたニュースを翻訳することが同団体の目的であり、そのニュースの趣旨に対する支持および賛同を示すものではない。

(Jason D. O'Grady)

 

 

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