アップルの高品質サービスに学べ

apple 2006-10-24 18:49:16

 CBS Radioから番組出演依頼を受けて、Appleの決算報告について話をしてきた。

 伝統的に夏期は技術系企業の売り上げが振るわない季節だが、「iPods」と「Mac」はあいかわらずの大人気だったらしい。もっとも、過去の収支報告をやり直す予定も入っているし(Appleの発表に虚偽が含まれていたため)、長く続く傾向ではないという声も聞かれるなど、逆風も吹いていた。

 だがどうやら、Appleの絶好調はしばらく持続しそうだ。ハードウェアの価格崩壊を背景として、人々が買い求める価値の大部分をソフトウェアが占めるようになっている。こうした中、Appleは自身の「クール」なイメージを大切に守ってきた。新しい広告キャンペーン(皮肉屋は「ビルとスティーブ」キャンペーンと呼んでいる)も当たっている。ここへ来て、AppleはようやくWindowsから本格的にシェアを奪い始めており、現時点での数字を見るに、まだまだこれから成長の可能性があると言える。

 Appleの成功はオープンソースと何らかの関係があるだろうか? Microsoftへの反発が、そうした成功のすべてを導いたと言ってよいのだろうか? iPodも結局はデジタル著作権管理(DRM)を取り入れており、Mac OSも(BSDを基礎としているとはいえ)基本的にプロプライエタリ製品である。

 だがわたしは、オープンソースはAppleの成功から多くのものを学び、盗み取ることができると考えている。その1つがサービスに対する姿勢だ。つい先日、9カ月間酷使したわたしのiPodが壊れてしまった。Appleが送ってきた箱にiPodを詰め込み、宅配業者に渡してから約1週間、新品同様の姿になって返ってきた。うるさく質問されたり、めんどうな押し問答をしたり、いやな気持ちにさせられることは一切なかった。

 オープンソースビジネスモデルの核心は、こうした質の高いサービスを販売するところにあると思う。Appleは、きめ細やかなサービスを、大きなスケールで提供することが可能であると示してくれた。

 オープンソース界では、だれが最初に高品質かつ大規模なサービスを提供するようになるのだろう。

(Dana Blankenhorn)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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