こんにちは。サイバーエリアリサーチです。
これまでの記事でIPアドレスの位置情報データベースIP Geolocationによるエリアターゲティングをご紹介してきました。
でも、日本ではまだ浸透していない技術だけに、利用するのに不安を感じる方も多いようです。
先日、IP Geolocationが日本よりもはるかに普及しているアメリカのGoogleがブログで公開した記事で、「ジオロケーションやIPデリバリーなどがガイドライン違反になるかどうか」が取り上げられました。
この機会に、IP Geolocationによる地域配信を行うときに、よくある質問にお答えしたいと思います。
■地域ごとにページを切り換えると検索エンジンのガイドライン違反にならないか?
IP Geolocation技術によってアクセスユーザーの地域を識別し、地域ごとにコンテンツを切り換える手法はガイドライン違反になりません。
問題となるのは、一般のユーザーが見るコンテンツとは違う内容を意図的にクローラに見せる「クローキング」の場合です。
ですから、クローラと一般のユーザーを区別せず、同じコンテンツを配信していれば問題ないわけです。
■SEO的に問題はないの?
地域ごとにページを切り換えていると、例えばトップページに全国各地の店舗リストを載せなくても、ユーザーの地域の店舗だけを掲載する、という見せ方が可能になります。
ユーザーにとっては、欲しい情報を探す手間が省けて便利になりますが、クローラが持って行ってくれるコンテンツも減ってしまい、SEO的に不利になるのではないかと心配になるサイト運営者も多いようです。
この問題は、クローラのIPアドレスがどの地域に識別されるか?という問題になります。クローラの地域? 難しい問題です。
でも大丈夫。IP Geolocationデータベンダーにもよりますが、サイバーエリアリサーチがご提供するSURFPOINTではクローラのIPアドレスには地域を割り当てておりません。地域を割り当てていないIPアドレスからのアクセスには、通常通りのコンテンツが配信されますので、SEO的に不利になることはないと言えます。
海外では、ユーザーの地域に応じたサイト切り替えや広告配信など、IP Geolocation技術を最大限に活用したWebサイトが多数見られます。
日本国内でも、IP GeolocationによるWebサイトの切り替えを導入したところ、売上が最大で導入前の10倍に伸びた事例もあります。
これからのWebマーケティング施策において、IP Geolocationは重要な役割を果たしていくことでしょう。
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