仏シラク大統領、グーグルやヤフーに対抗する技術を支援へ

btl 2005-09-02 14:56:11

 英国のtelegraph.co.ukによると、フランスのJacques Chirac大統領が、「アングロサクソンの文化的帝国主義」から自国を守るために、Yahoo、Google、MSNなど、米国の検索エンジン各社に戦いを挑むつもりであるという。この記事を執筆したDavid Litterickによると、Chirac大統領はランスで行った演説で、「われわれは、技術的な優位性を目指して世界と競争している。今、フランスや欧州では、その優位性が危機にひんしている」と述べた。Chirac大統領は、フランス語/ドイツ語の検索エンジンの開発に対して、返済免除条件付き融資をすると語った。この検索エンジンは、現在、ThompsonとDeutche Telekomの研究所で開発されている。

 イラク戦争の強力な反対者であるChirac大統領は、次には、GoogleとYahooが検索アルゴリズムの中に大量破壊兵器(weapons of mass destruction)を隠しているとでも主張し始めるのではないだろうか。文化的帝国主義は社会悪をもたらすが、(すでに複数ある)マルチメディア検索エンジンをまた1つ作って、検索エンジンの拡大競争にさらに油を注ぐのは、その解決策にはならない。インターネットというのはグローバルな現象なのだ(Tom Friedmanが言うように、「The World Is Flat(世界は平坦)」である)。壁を取り払うのがインターネットの理念であり、わざわざ壁を作ることはその理念に反する。経済的な要素が問題なのであれば、競争を促進して、もっと優れた検索エンジンを作ろうではないか。世界の特定地域、あるいは特定のしきたりに関するコンテンツ、データソース、言語をインデックスやページにどうやって含めるかが問題なのであれば、それらを阻んでいる障壁も取り除くように努力しようではないか。われわれが現代のインターネットを使い始め、グローバル規模のネットワークが及ぼす影響に取り組み始めて、わずか10年しか経っていない。小国分割主義は、前向きな姿勢とは言えない。

(Dan Farber)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

SpecialPR