サン、SISSLの廃止を発表

btl 2005-09-06 18:07:12

 今日は、オープンソースライセンスの乱立解消に向けたちょっとしたニュースを紹介しよう。現在、世の中には互換性のない、たくさんのオープンソースライセンスが乱立している。オープンソースソフトウェアの分野は、人々が考えるほど容易にコードを共有することができない状態になっているのである。新しく任命されたチーフオープンソースオフィサーとして、SunのSimon Phippsは、同社がSun Industry Standards Source License(SISSL)を廃止して、今後はより新しい(しかも、Open Source Initiative認定の)Common Development and Distribution License(CDDL、「cuddle」と読む)を推奨していくと発表した。

 Phippsは次のように述べている:

(CDDLによって)Mozilla Public License(MPL)に似たライセンスを新たに作成する必要性はなくなった。CDDLは、発表当初は物議をかもしたかもしれないが、実際のところは世間に歓迎されている。CDDLによって、将来、MPLのクローンである、うわべだけのライセンスを作ろうとする動きはなくなるだろう。Sunは、(オープンソースライセンスの数が急増しているという)問題の解決を支援したいと考えている。そのための現実的な一歩をSunは踏み出そうとしている。他の企業もわれわれにならって行動してほしい。

 Phippsは自らのブログでこのような発表を行った。その中でPhippsは、Open Source InitiativeにSISSLライセンスの推薦を停止するよう申請したことにも触れている。Phippsはまた、この時ばかりにとIBMのSteve MillsとHPのMartin Finkの発言を無責任であると強く非難している。

 ところで、「Open Source Licensing」という書籍を執筆したLarry Rosenも、オープンソースライセンスの乱立問題について論文を書き、Open Source Development Labsのウェブサイトに投稿した。以下はRosenの論文の一部だ:

 ライセンスの乱立は、大きな問題だ。異なったライセンスを適用されたソフトウェア同士で、一貫性と互換性が確保されなくなるからだ。想像してみて欲しい。世の中にワープロソフトがごまんとありながら、それぞれのソフトが独自のファイル形式をサポートしているために、他のワープロソフトから文書を開けない状況に置かれたら、どんなに不便だろうか。もっとも、プロプライエタリソフトウェアベンダーは現在、ソフトウェアライセンスという名の下に、このような行為を意図的に行っている。

 この論文で、Rosenは、現在60種類以上存在するオープンソースライセンスを、管理可能な数にまで減らす方法を説明している。これを読むと、他の問題ももちろん重要だが、使われる用語の意味解釈に関する問題が大きいことを痛感させられる。Rosenの提案は、ライセンスで使用される用語や条項の標準化だけでなく、オープンソースライセンスにおける地理に関する問題や、特許問題への対処方法など、多岐にわたる。

(David Berlind)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

SpecialPR