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SiliconValleyWatcherのTom ForemskiがRay Lane(Oracleの元社長兼COOで、現在はベンチャーキャピタリスト)と話す機会があり、IBMとSAPの関係について尋ねた(Laneは先週のThe Gillmor Gangにゲストとして出ている)。そのときの様子をTomは以下のように記している:
Laneは、IBMがSAPを買収するべきだと固く信じているようだ。「2005年の初め、(IBMの会長兼CEO)Sam Palmisanoに、IBMはSAPを買収すべきだと話した」とLaneは述べた。だが、IBMのCEOは彼の忠告に耳を貸さなかった。
私は、SAP自身よりも、IBMの方がSAP製品で儲けていることを指摘した。顧客が支払う費用10ドルのうち1ドルはライセンス料としてSAPに支払わなければならないが、残りは実装にかかる金額として顧客に課金しているものだからだ。
それでもLaneは、IBMがミドルウェアスタックの上にアプリケーションを必要としていると考えている。こういう彼の意見に対して、私は、IBMがエンタープライズアプリケーションの領域で悲惨な結果に終わっており、1999年に断念していることを指摘した。「だが、Oracleもアプリケーションではひどい状況だった」というのが彼の回答だ。
Tomは、IBMが競争するのにエンタープライズアプリケーションを持つ必要はないと述べる。IBMはWebSphereミドルウェアプラットフォームを拡張することに集中して、サービスとコンサルティンググループが膨大な利益を上げるようにしたほうがよいというのが彼の意見だ。これは長い間IBMが唱えてきたことでもある。だが、Ray Laneが言うことも結果的には正しいのかもしれない。レガシーシステムを抱える企業にとって、生き残りをかけてクライアント/サーバ型のシステムをサービス指向に移行するために、企業を買収するのも手だ。少なくとも、Oracleはそういうアプローチで未来を築こうとしている。MicrosoftがSAPとの関係をさらに強めることも考えられる。SAPによると、すべてのSAPソリューションをサポートするのはWindowsだけだという。時が来たら、IBMも利益を伸ばす他の方法を探したり、SAPとの協力を考えたりし始めるかもしれない。NetWeaverとエンタープライズサービスのリポジトリを逃すのはもったいない...
(Dan Farber)
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