Web 2.0ハイウェイの3つの出口

btl 2005-11-14 19:22:38

 MicrosoftのMountain Viewキャンパスで11月10日夜に行われたSDForum Search SIGミーティングの会場で、searchblogの執筆者で「The Search」の著者でもあるJohn Battelleと話をする機会があった。話題は、インターネット検索が初めて出現した頃の話から、現在のGoogleをめぐる話題に至るまで多岐に及んだ。私がJohnに初めて出会ったのは1988年に私がMacWEEKに勤めていた頃のことだった。当時、大学を卒業したばかりだった彼は、週刊誌MacWEEKの記者として、Appleに関するあらゆる話題を追いかけていた。その後、Wired誌で経験を積み、The Industry Standardを創立してバブルの興隆と衰退を経験した。そんな彼が最近、検索について突然の「ひらめき」を経験し、FEDERATED MEDIA PUBLISHINGというサイトをスタートさせた。TechCrunchのMike Arringtonも、この同イベントでのわれわれのやりとりに関する記事をレポートしているが、そのポッドキャストがまもなくSearch SIGの公式サイトからも提供されるはずだ。

 Johnとの話のあと、Healthline、Simply Hired、Trulia、Truveoの4社の代表者が、バーティカル検索に関するパネルディスカッションに参加した。これら4社はすべて、次世代のバーティカル検索技術、マッシュアップ、AJAXやFlashを使用したユーザーエクスペリエンス、パーソナライゼーションにある程度関連するサービスを提供している。

 これらのパネリストに対して、自社の将来にとってGoogleがどんな意味を持つかという質問がぶつけられた。Simply HiredのCEOであるGautam Godhwaniの答えは的確そのものだった。「バーティカル検索に取り組む企業は、Googleについてかなり深く考察を重ねていると思う。Simply Hiredでは自分たちの提供するものこそが、最も効率的に求人情報を見つけ出すバーティカル検索アプリケーションだと思っている。一般的には、新しい仕事を見つけようと思ったら、いろいろ調べ回ったり、他の人のコネを利用したりしているうちに、数週間から数カ月間があっという間に過ぎてしまう。これらを単純な検索エンジンで実行することは不可能だ。そこで、当社は、検索を補助するサービスを提供しているのだ。Googleは優れた検索機能を提供するが、彼らはアプリケーションをうまく作るところまでは行っていない」(Godhwani)

 Google、Yahoo、Microsoftがウェブアプリケーションを不得意としているという意見については異論があるかもしれない。彼らの提供するメールや地図のサービスのことが、ふと脳裏をよぎるが、Godhwaniの言うことも正しい。これらの3大企業が、バーティカル検索指向のアプリケーションにほとんど目を向けていないことも確かだ。検索エンジンとは、あくまでも自動車のエンジンと同じように、システムに駆動力を提供するものであって、自動車を運転するという全体としてのエクスペリエンスは、自動車(アプリケーション)を構成するすべての他の部品によって作り上げられるものだ。とはいえ、Godhwani自身も、Google、Yahoo、Microsoftが求人情報を収集するウェブアプリケーションを完成させてしまったらどうしようと心配になって、夜中に突然目を覚ますようなこともあるのではないだろうか。

イベントに来たOm Malikも次のような感想を述べている:

 これらのパネリストに、他の検索エンジン企業からコンテンツや人材を横取りされることを防ぐための戦略は何なのかと尋ねてみた。だれも答えず、黙ったままだった。私がイベントの冒頭で述べたように、Web 2.0ハイウェイには3つの出口、すなわち、Microsoft、Yahoo、Googleしかないのだ。これがWeb 2.0をめぐる、唯一かつ最大の問題である。

(Dan Farber)

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