数学が支えるITと人類の未来

btl 2006-01-16 14:51:11

 米BusinessWeek誌が、数学者の必要性を説いている。企業が数学を活用すれば、データの隠れた価値を引き出すことができるというのだ。

世界が数字に関する新たな局面を迎えようとしている。数学者とコンピュータ科学者が協働することで、ビジネスにまったく新しい分野が開かれ、数学の効率性が認識されるようになっているのである。こうした事態は以前にも見られた。ここ10年で言えば、高等数学とコンピュータモデリングの連係により、科学やエンジニアリングが進化を遂げた。一世代前には、計量アナリストが金融界の常識を覆した。また、データマイニングを行うことで、膨大な消費者データおよび企業データから、有益な情報を抽出できるようになった。一方、今日の数学者はどのような役割を担っているだろうか。数学者は現在、広告キャンペーンの方針決定に力を貸し、ニュース編集室や生物学研究所におけるリサーチの在り方を変え、マーケティング担当者が顧客と新たな1対1の関係を築くことを可能にしている。こうしたさなか、経済はますます数字の世界に歩み寄るようになった。National Security Agencyで数学研究グループのチーフを務めるJames R. Schatzは、「数学者でいることにこれほど価値のあった時代はない」と話している。

数学で人類の未来を形成していくという試みは、21世紀最大の事業になるだろう。大気圏センサーから数百万台もの監視カメラ情報まで、数学者はデータの新たな流れを手中に収めるようになり、こうした動きは物理的な世界をも取り込んでいくようになる。これは、姿を現しつつあるもう1つの世界だ。数字やベクトル、アルゴリズムから構成される、技術革新と発見のための実験場だ。「われわれは、中身のある世界を、そして人間を数字に置き換える」と、UmbriaのCEOであるHoward Kaushanskyは述べている。コロンビア州ボールダーに拠点を置く同社は、オンラインにおけるマーケティングトレンドを数学を使って分析する企業だ。

(Dan Farber)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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