ブロゴスフィアの「お手入れ」

btl 2006-03-01 18:27:49

 ZDNetの「DATA POINT」ブログで、ブログに関するGallupの調査結果を紹介した。

ブログを頻繁に読むインターネットユーザーはわずか9%しか存在しないという結果が、Gallupの調査で明らかになった。ときどき読むと回答したのは11%で、13%がほとんど読まない、66%が一度も読んだことがないと答えたという。

 Jason Fryは、Gallupの調査結果を大局的な観点からとらえる論説文を「Wall Street Journal」誌に寄稿し、インターネットマガジンサイトSlateが掲載したDaniel Grossの「ブログの黄昏時(Twilight of the Blogs)」という記事は、ブログと新たなメディアの現状に関する視点を欠いていると指摘した。

近い将来、ブログはごく当たり前の存在になる。だが、インターネットという無秩序な環境の中でブログだけに焦点を絞るのは、ある個人の好みにあった商用サイトやコミュニティサイトを一般的な嗜好としてとらえるのと同様に、おかしなことだ。メディア企業は、めまぐるしく移り変わる話題に遅れずついていくために、また、自社ブランドの認知度や評判を高めるという宿願を果たすために、ブログを活用していくだろう。一般企業でも、社員や顧客と情報交換をしたり、コミュニケーションを図ったりするのに、ブログが利用されると考えられる。Gawker Mediaといった一部のブログ運営大手企業は、定期的に新たなブログを立ち上げ、人気ブログにあやかってみずからの知名度を上げる一方で、見込みのないものは切り捨てるようになる。もちろん、自分でブログを管理して、家族の絆を深めたり、政治への考えを共有したり、人生論を繰り広げたりする人も、大幅に増えるだろう(そのうちのいくつかのブログは、熱心な読者を獲得して、アクセス数を稼ぎ、小銭を稼ぐことができるかもしれない)。願わくば、わたしと友人のGregが運営しているブログが、世界で最も非常識なメッツファンのものだという認識が、今後も維持されればよいのだが。

 ブログは、一般大衆が手に入れた、非常に簡単に扱える次世代ウェブページ作製ツールだ。社会や政治に口さがないだけだった人々が、今では複合的なメディアコンテンツを容易に作製し、配信できるようになっている。

 だれもが情報の発信者となり、発行者となれる今日(Technoratiの調べでは、およそ3000万件のブログが立ち上げられているという。もっとも、継続性があり、影響力の大きいブログはこれよりはるかに少ないが)、ブログ/ブロガーの信頼性はどのように確立されているのだろうか。必ずしもそうした正攻法が取られているわけではないが、特定の関心事を持つコミュニティが各ブログを閲覧して、コミュニティ全体を脅かすような、信頼性や透明性などの長所を持たない“雑草”を間引いているのが現状だ。

 とはいえすべてのブロガーやコミュニティが、客観性や、何世紀にもわたって培われてきたジャーナリズムの神髄を追求しているわけではない。この点は、アナログの世界と何も変わらないのだ。「ジャーナリストはブロガーか」、あるいは「ブロガーはジャーナリストか」という論点は、的を射ていない。評判や権威は、肩書きや出版化ではなく、コミュニティによって授けられるものである。

(Dan Farber)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

SpecialPR