特許ほど素敵な商売は…ない?

btl 2006-03-22 20:57:03

 Michael Crichtonが法律違反を犯している。

 いわく、

  • 地球は太陽の周りを回っている。

  • 光速は一定だ。

  • リンゴは万有引力のために地上に落下する。

  • 血糖値の上昇は糖尿病の発症と関係がある。

  • 尿酸値の上昇は痛風の発症と関係がある。

  • 血中ホモシステイン濃度の上昇は心臓病の発症と関係がある。

  • 血中ホモシステイン濃度の上昇とビタミンB12欠乏症は関係があるので、医者は患者にビタミン剤の投与が必要かどうか、ホモシステイン値をテストしなければならない。

実際のところ、わたしは最後のセンテンスを明言してはいけない。というのも、ある企業がこの主張の特許を取得しており、その利用にロイヤリティを課しているからだ。この事実を公にして、ホモシステイン濃度をチェックするよう医者に勧めた場合、ロイヤリティの支払いをめぐって提訴される可能性がある。医者が患者の検査結果を検討したり、ビタミン欠乏について考えたりしただけでも、特許侵害に当たるのである。連邦巡回裁判所は、単なる思考が特許の侵害になるという裁定を下している。

 Crichtonは、特許庁と裁判所が陥っている奇妙な現状にするどい“ツッコミ”を入れて、嗤っているわけだ。今日では、個人的な特許弁護士を常に側に控えさせて、何か新しいことをするたびにその特許を申請する必要があるのかもしれない。泉の水を飲む新方法を発見しただって? 急いで特許を取らなければ。金持ちになれるかもしれない。

 Charles Strossの「Accelerando」に出てくる、Manfredという名の主要登場人物の1人が、まさしく同じことをやっていた。彼は1日に1ダースもの新しいビジネスモデルを考え出しては、特許を取ったのである。Strossは、Manfredの行動が小説の中で生み出すであろう問題については触れなかったが、われわれは現実世界でこうした風潮に対処していかなければならないのだ。

(Phil Windley)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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