企業PCの実態--Vistaに短し、Writelyに長し?

btl 2006-04-25 19:40:48

 タイトルでGoogleの「Writely」に言及したのは、Microsoft Officeの対抗馬として、ウェブをベースとしたほかの競合サービスよりもWritelyがすぐれているからではない。以下に引用するGartnerの見解が正しいならば、Microsoftは自分で自分の首を絞めていることになるという事実を示すために、(数あるウェブベースサービスの中から)1つを選ぶ必要があっただけのことである。InformationWeekのAntone Gonsalves氏が、Bob Sutor氏のブログから引用したGartnerの見解は、次のようなものだ。

企業PCのおよそ半分が、Windows Vistaの機能を完全に活用するだけの性能を備えておらず、企業は古いPCをアップグレードしていくというコストのかかる方法を取るより、新しいオペレーティングシステムをインストールした新しいコンピュータを購入し、段階的にアップグレードを施していくべきだと、Gartnerは先週述べた。

 さらに同記事は、企業のデジタルインフラストラクチャに与える衝撃という点では、Vistaは(Windows 2000から)Windows XPへのアップグレードよりも、(Windows 98およびNTから)Windows 2000へのアップグレードに近いとする、GartnerのアナリストMike Silver氏の考えを引いている。

 だが、何よりわたしが奇妙に感じたのは、(InfoWeekの記者もGartnerのアナリストも、)米国企業が本末転倒的なシステムのアップグレードを見直す時期にさしかかっているのではないかということにいっさい触れていない点だ。成熟しつつあるWritelyのような、ブラウザベースのオフィス製品を利用するには十分な性能を持つ古いPCなら、たっぷりあるわけである。単に現在使用しているソフトウェアの動作保証を得るためだけに、ここ3度か4度のWindowsのバージョンアップで、米国企業はハードウェアにいったいいくらの予算をつぎ込んだのだろうか。想像もつかない。いずれにしろ、「過ぎたるは及ばざるがごとし」が真実なのではないかと、自問するときが来ているのではないだろうか。

(David Berlind)

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