ポッドキャスティングの未来はいかに

dp 2005-07-20 19:37:23

 先週、ペンシルベニア大学ウォートン校のオンライン情報サイトKnowledge@Whartonに、ポッドキャスティングの話題を取り上げた記事が掲載されていた。Whartonの専門家らは、やがてポッドキャスティングを利用したビジネスモデルが登場し、企業は広告やサブスクリプションによって利益を上げることを目指すようになるだろうと述べる。記事にはWhartonの情報技術ディレクターであるKendall Whitehouseの意見が引用されている。「たくさんの人がポッドキャスティングに注目しており、これに関して両極端な意見が飛び交っている。(ポッドキャスティングのせいで)古いメディアはすたれてしまうと言う人もいれば、ポッドキャスティングはただの一時的な流行だと言う人もいる。これは物事を予見するときの典型的な傾向で、私はどちらも正確ではないと思う。古いメディアとポッドキャスティングは、これから先もずっと両立していくと思う」(Whitehouse)

 RSS等のように普及し始めた他の技術と同様、ポッドキャスティングに関して近ごろ最も多く議論されているテーマは、これを使ってどうお金を稼ぐかだ。例えば、このWhartonは記事のなかで、ポッドキャスティングのおかげでAppleのiTunesやiPodなどに顧客の目は向くかもしれないが、このまま有料のサブスクリプションサービスを展開せずにいたら、やがてAppleは困った状況に追い込まれるのではないかと述べている。Apple以外の企業がお金を稼ぐことはさらに難しいかもしれない、とも同記事には書かれている。また、記事では、新興企業のPodTech.netとOdeoがとっている、2つの異なるアプローチも紹介されている。

 サテライトラジオもポッドキャスティングを取り入れようとしており(Siriusが最近Adam Curryと契約を結んだ)、音楽業界もこの動きに追随するだろう。Whartonの記事は勘所をおさえている。「レコード会社がコンテンツをライセンスしなければ、成功が見込まれる流通経路を失うことになり、最終的には、Grageband.comなどのようなサイトに取って代わられることになるだろう」とそこには書かれている。

 下にあるのは、BT Trax(Business Technology Traxの略。特定のテーマや企業に対する読者の関心度を測るためにCNET Networksが独自に開発したツール)を使って、「podcast」という語について過去6カ月間のZDNet読者の関心度を示したグラフだ。おもしろいのは、先月はポッドキャスティングに関する記事の数は減ったのに、読者がそれらの記事を読む数が増加する傾向には何ら影響がなかったことだ(緑の線が記事本数、赤の線が記事の読まれた回数から割り出された読者の関心度を示す)。

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※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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