米国時間1月7日、大きな話題になっていた「Wikia Search」がついに始動した。しかし、以前このブログでも指摘したとおり、Googleの対抗馬となるのは難しそうである。実際の調べ物に使ってみたのだが、Googleがいかに優秀であるかを思い知らされることになった。Tony Ruscoe氏もWikiaのレビュー記事の中で、プレイステーション2のゲーム「Guitar Hero 3」に入っている楽曲を調べるのに、たいへんな手間がかかったと書いている。この程度の情報は、Googleなら一発で検索できる。
まだアルファ版であることを加味しても、Wikia SearchはGoogleと肩を並べるところまで進化できそうにもない。プロジェクトを今すぐ中止して、資金をセーブした方がよいのではないかと思うほどだ。飛び抜けてすぐれた成果を上げなければ、Googleへの「挑戦権」すら手に入らないだろう。
Wikiaのソーシャル機能も、やや的はずれなものに見える。差別化要因として開発された機能であることはわかるが、すでに「Facebook」を使っているわれわれには必要ない。Wikiaのソーシャルネットワークは、大半のユーザーにとっても無駄な機能であり、いずれ消えていくと思われる。
読者はどんな感想を持っただろう。背伸びをし過ぎている? それとも、Googleのライバルになるかどうかを判断するには、時期尚早だろうか?
(Garett Rogers)
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