12月14日に米 Amazon.com が、iPhone アプリ「Kindle for iPhone」を日本を含む60カ国以上で公開した。早速 App Store からダウンロードし利用してみた。
「Kindle for iPhone」をダウンロードしただけではコンテンツが無いので、Amazon.com で電子書籍を購入。購入した書籍は米国でベストセラーとなっている「Googled: The End of the World As We Know It 」である。ハードカバーの場合 $16.34 であるが Kindle Edition の場合、約 $5 お得な $11.99(日本円で約990円)である。当然のことながら配送費用もかからないで、$11.99 オンリーである。
「Kindle for iPhone」から iPhone Safari で動作する「Kindle Store」にはシームレスに移動でき、購入後もアプリを手動で立ち上げ直すことなく「Kindle for iPhone」に簡単に戻れ、ダウンロードした書籍をすぐに読むことが出来る。
ユーザーインターフェースとして用意されているのは、フォントサイズの設定、特定のページ(Kindleではlocationと呼ばれる)に簡単にジャンプできるブックマークの設定(文字通り栞である)などである。実際に本を読むのにそれほど多くの機能を必要としないのでこの程度で十分と考える。
いわゆる電子書籍と呼ばれるものは、本格的な読書とかけ離れているイメージがあり、これまで敬遠してきたのだが、「Kindle for iPhone」を利用してみて「これは便利」と感じた。大きなメリットを感じたのは以下の3点である。
まずは「オンデマンド」ですぐに利用できること、iTunes や Amazon MP3 などのミュージックタイトルと同様にダウンロードしてすぐにエンジョイできる。今すぐ読みたいという欲求を満たしてくれる。
次に「ポータビリティー」である。重く鞄を占有するハードカバーを持ち歩く事なく iPhone で読めるというのは、想像以上にメリットがある。当然本家 Kindle デバイスに比べ小さいことから満員電車などでも周りを気にすることなく利用できる。今や書籍もクラウドから利用できるのである。
そして最後に「価格」である。Kindle Edition の価格は実際の本の価格に比べ20 - 30%低く設定されている。これは配送オペレーションコストや物流コストなどを軽減できるためであろう。
知っての通り、Kindle Edition は 米国Amazon.com からのみ利用できるサービスであり、日本語書籍の Kindle Edition は現在存在しない。Amazon.co.jp にて日本書籍の Kindle Edition の早期サービス開始が望まれる。
後藤康成(ごとう やすなり)
フィードパス株式会社 CTO 兼 feedpath Calendar 事業統括
シリコンバレー・ベンチャーを経て2000年ネットエイジ入社。ネットビジネスのインキュベーション案件およびテクノロジー投資案件などを担当。技術開発担当取締役、ngi group 執行役CTOを歴任しビジネス&テクノロジーと幅広い経験を持つ。2005年クラウドからビジネスアプリケーションを提供するフィードパスを設立する。ブログエンジン、Zimbraの日本市場展開。現在ビジネススケジューラーのfeedpath Calendar事業統括を担当。 著書として「Web2.0 BOOK」など。自身のブログはBlogot Twitterアカウントは feedpath
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