グーグルAndroidのスーパーフォン事業戦略 - Nexus OneのCESでの評価

後藤 康成 2010-01-10 10:07:34

1月2日、CNET Japanのオンラインパネルディスカッションのテーマである「2010年のIT業界、注目株は何ですか?」の僕のエントリーは「Android」であったが、その3日後の1月5日、グーグルは「Android」のイベントで、「Nexus One」を発表した。

既に始まっている、米国最大のコンシューマーエレクトロニクスショーのCES2010を見据えたマーケティング戦略的なスケジュールで発表されている。

実際手元にとっていないので、そのフィット感や操作性は確認出来ていないが、今回のCESで発表されている「Nexus One」のメディアのインプレッションを見る限り、発表時グーグルのエンジニアのErick Tsengが言った通りであり、「鉛筆より薄く、アーミーナイフより軽い」というデバイスサイズを武器として、パフォーマンス、ユーザーインターフェースいずれもiPhoneに勝るとも劣らない好評価のようである。

「Nexus One」はグーグル独自ブランドであり、グーグルが今年スマートフォーン(彼らに言わせれば、スーパーフォン)市場に本格参入するための宣戦布告であり、文字通りフラッグシッププロダクトである。今後、デバイス、パフォーマンス、アプリケーションすべてにおいて今回発表された「Nexus One」を上回るAndroid端末が世界的に続々発売されるだろう。今回はあくまでもそのための「花火」の打ち上げであると考えている。

さらに注目したいのは「Nexus One」のデリバリーの方法である。これはCNET NewsのTom Krazitが指摘している通りキャリアコントロールをどうするかである。

まず、ワイヤレスキャリアがコントロールしないスマートフォンの販売チャネルを、消費者が喜んで受け入れることを示す必要がある。ワイヤレスキャリアは、消費者からの要求によってそうせざるを得ない限り、携帯電話の接続と価格の門番の役を降りるつもりは全くないだろう。

グーグルはこの「Nexus One」をWebでの直販でデリバリーしている。これまでのモバイルデバイスは販売店、キャリア、メーカーという商流といった流れをとってきたが、このWebダイレクト販売によりその商流を大きく変えようとしている。もちろんテストマーケティング的な側面も持っているが、明らかに販売店と競合するこの商流が今後モバイル業界全体にどのような影響を与えるかも注目である。

後藤康成(ごとう やすなり)
フィードパス株式会社 CTO 兼 feedpath Calendar 事業統括
シリコンバレー・ベンチャーを経て2000年ネットエイジ入社。ネットビジネスのインキュベーション案件およびテクノロジー投資案件などを担当。技術開発担当取締役、ngi group 執行役CTOを歴任しビジネス&テクノロジーと幅広い経験を持つ。2005年クラウドからビジネスアプリケーションを提供するフィードパスを設立する。ブログエンジン、Zimbraの日本市場展開。現在ビジネススケジューラーのfeedpath Calendar事業統括を担当。 著書として「Web2.0 BOOK」など。自身のブログはBlogot Twitterアカウントは feedpath

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※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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