グーグルのメッセージングサービス戦略を考える - Google BuzzとGoogle Waveの関係性

後藤 康成 2010-02-13 08:31:52

CNETオンラインパネルディスカッションの「Google BuzzはTwitterキラーとなるか」のエントリーを掘り下げてみたい。

グーグルにとってのGoogle Buzzのサービスとしての位置づけは明快である。Twitterと同列であるソーシャルサービスの文脈にて評価される傾向があるが、一見すると機能的にはTwitterと同等なサービスに見えるが、僕はGiigle BuzzをTwitterのようなソーシャルなつぶやきツールだけに留まらず、Webベースのメッセージング・スィートの1機能として位置づけられる考えている。

Google BuzzはGmailのユーザーインターフェースのメニューに含まれている。Calendar, Document, ReaderなどのヘッダーメニューにGoogle Buzzを入れずに、GmailのInboxの下のメニューにBuzzを置いている。これはグーグルはGmailを日常的にアクセスするメッセージングサービスの中心として考えており、リアルタイム性ではChat > Buzz > Gmailの順で、情報量では Gmail > Buzz > Chatとなる。つまりBuzzをGmailとChatの中間に位置するメッセージングツールとなる。

Google Buzzはビジネスでのコミュニケーションとしても利用できるようにメッセージ配信を設計している。メッセージングの投稿はフォロワーに配信されるPublicと特定のグループに対して配信するPrivateがあり、メーリングリストのような感覚で利用可能だ。

Google Buzz

そうなるとGoogle Waveがどの位置に置かれるかが大きな興味である。

Google Waveはメッセージング・プロトコルのパラダイムシフトを目指す壮大なプランであり、単なるサービスではない。Google Waveの構想の根底は、これまでメール、つまりテキストベースのSMTPプロトコルからWaveというマルチメディア・メッセージング・プロトコルへの変革である。

プロトコルの整備、アプリケーション開発キットの準備、そしてWaveプロトコルの実装例としてのショウケースとなるGoogle Waveという1サービスまでをインテグレーションする必要があり、まだ時間がかかるであろう。よって、Google Waveが正式リリースされ多くのWaveアプリケーションが開発され普及するまでは、Gmail, Buzz, Chatがグーグルのメッセージングサービスを担うだろう。

後藤康成(ごとう やすなり)
フィードパス株式会社 CTO 兼 feedpath Calendar 事業統括
シリコンバレー・ベンチャーを経て2000年ネットエイジ入社。ネットビジネスのインキュベーション案件およびテクノロジー投資案件などを担当。技術開発担当取締役、ngi group 執行役CTOを歴任しビジネス&テクノロジーと幅広い経験を持つ。2005年クラウドからビジネスアプリケーションを提供するフィードパスを設立する。ブログエンジン、Zimbraの日本市場展開。現在ビジネススケジューラーのfeedpath Calendar事業統括を担当。 著書として「Web2.0 BOOK」など。自身のブログはBlogot Twitterアカウントは feedpath

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※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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