クラウドアプリケーションのWebマーケティング戦術の実際

後藤 康成 2010-04-27 00:24:30

4月2日に開催されたFRT Vol.5の僕のキーノート・プレゼンテーションにおいてフィードパスのクラウドアプリケーションのマーケティング手法についてかなり具体的なプレゼンをしたが、FRTに参加できなかった方々に対して改めてこのブログで紹介させていただく。

僕らフィードパスのメイン事業は、SMBに対してクラウドアプリケーションを提供することである。クラウドアプリケーションというと「クラウド」というキーワードが先行して華やかなイメージを持たれているが、クラウドアプリケーション(SaaS)のマネタイズは決して華やかではなく、むしろ地味な作業の蓄積によってマネタイズを図っている。

マネタイズ戦術の中心はWebマーケティングだ。ターゲットは20アカウントから50アカウントの顧客つまり、SMBでも最も小規模なセグメントである。例えば、1000アカウントを超える大規模なクラウドアプリケーションであれば、営業力を駆使し顧客に対してソリューション営業を積極的に行う戦術が効果的であるが、50アカウントの顧客に対してプロフィッタブルな戦術は労働集約的ではないWebマーケティングとPRサイト(サービスの申し込みサイト)による販売が中心となってくる。

Webマーケティングといっても大々的に広告を打ってトラフィックをかき集めるのではなく、プレスリリースなどからのパブリシティー、このクラウディアなどのブログエントリー、ツイッターなどのソーシャルメディアからのトラフィックそしてサーチエンジンからのオーガニックなトラフィックをPRサイトに持ってくる作業である。実際のところフィードパスの純粋な広告予算0円といってもよい。

PRサイトに誘導したトラフィックから収益の最大化を図るために、PRサイトではサービスの特長、他サービスに比べて優れている点(メリット、コストなど)を理解してもらいトライアルをしてもらう。そしてトライアルを行っていただき、最終的にはサービスの導入(発注)をしてもらう。

フィードパスのクラウドアプリケーション群の中での僕のミッションはfeedpath Calendarの良さを多くの方に理解していただき、導入してもらうことである。feedpath Calendarの魅力は1アカウント月額200円台という超低コストかつカレンダーアプリケーションに特化したシンプルな共有カレンダーである。

これを実現するための日々の作業はGoogle Analyticsのを見て、どれだけトラフィックを持ってくれば、どれだけトライアルしてもらい、その後どれだけの収益になるかを常に考える。そしてGoogle Analyticsから得られる、セッション、ユーザー数、滞在時間、直帰率、平均PVそしてコンバージョンなどあらゆる数値指標を日々睨みながら、Webマーケティングとfeedpath CalendarのPRサイトを改善していくという作業なのである。かなり地味な作業である。

後藤康成(ごとう やすなり)
フィードパス株式会社 CTO 兼 feedpath Calendar 事業統括
シリコンバレー・ベンチャーを経て2000年ネットエイジ入社。ネットビジネスのインキュベーション案件およびテクノロジー投資案件などを担当。技術開発担当取締役、ngi group 執行役CTOを歴任しビジネス&テクノロジーと幅広い経験を持つ。2005年クラウドからビジネスアプリケーションを提供するフィードパスを設立する。ブログエンジン、Zimbraの日本市場展開。現在ビジネススケジューラーのfeedpath Calendar事業統括を担当。 著書として「Web2.0 BOOK」など。自身のブログはBlogot Twitterアカウントは feedpath

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※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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