2010年総括:Google Apps Marketplaceの成長と今後の課題

後藤 康成 2010-12-30 06:00:00

2010年のキーワードは?と言われると「クラウド」であることは間違いないのですが、そのクラウドを利用したプラットフォームが急成長していることから「クラウドアプリケーション・プラットフォーム」を今年のキーワードとして挙げたいと思います。

この「クラウドアプリケーション・プラットフォーム」、古くはゲームのモバゲー、GREE、Zynga。スマートフォンではApp StoreやAndroid Marketなどが挙げられます。そしてWebベースのアプリケーションでは3月にGoogle Apps Marketplaceがリリースされ今月Chrome Web Storeがサービスを開始しました。

 フィードパスは企業向けのクラウドアプリケーション事業を行っていることから、このブログでも何度かエントリーしているように、Google Apps Marketplaceの動向に注目するとともに、9月にはGoogle Appsをグループカレンダーとして表示するfeedpath GadgetをGoogle Apps Marketplaceからリリースしました。feedpath Gadgetは11月12日の英語対応の後、海外からの利用が急激に増加しています。

今回はGoogle AnalyticsでGoogle Apps Marketplaceへのアクセス元の国、地域を集計してみました。

1. Japan 71.50%(ブルー)
2. United States 14.38% (グリーン)
3. Singapore 1.53%(オレンジ)
4. Germany 1.02%
5. Hong Kong 1.02%

日本からのアクセスは70%強とトップであり、米国を含めた英語圏(シンガポール、香港)が17%強の状況です。この17%という数字は当初想定していた数字を上回る数字でありその要因は、Google Apps MarketplaceへのエントリーをしていることからグローバルへのSEOが効いていることで大きいと感じています。もちろんfeedpath GadgetのPRサイトも英語化しており、かなり英語圏を意識したWebマーケティングを行っています。

しかしながら、Google Apps Marketplaceへの日本語(あるいは日本企業)のアプリケーションエントリー数はAppleのApp Storeや最近サービスを開始したChrome Web Storeなど比べる圧倒的に少ない状態です。これは、Google Appsというビジネス向けのアプリケーションプラットフォームであることも確かですが、プラットフォームとして課金システム(Billing API)が準備されていないことが大きいと感じています。さらにグローバル対応するには大きな課題となるでしょう。

12月14日に待ちに待ったMarketplace Billing APIのプレビュー版が発表されました。これに伴い現在僕らもAPIの検証を行っている状況です。Marketplace Billing APIは今後正式版としてリリースされることになりますが、Googleの発表では最初は米国のベンダーが対象となり日本へのリリースは来年時期未定とのことです。(これは、ビリングには銀行口座が必要となり、最初は米国の銀行から対応することで、日本は遅れることになるのだと認識しています。)

多くのアプリケーションベンダーがGoogle Apps Marketplaceにエントリーすることで、プラットフォームが注目を浴びることになるので、早期のMarketplace Billing APIの日本マーケット対応に期待しています。

■関連エントリー

拡大するGoogle Appsプラットフォームビジネス - フィードパスがGoogle Apps Marketplaceでグローバル展開
feedpath GadgetがGoogle Apps Marketplaceを採用した理由 - Google Calendarをグループカレンダーに変える
グーグルの「Google Apps Marketplace」がもたらすSaaSビジネスのパラダイムシフト

後藤康成(ごとう やすなり)
フィードパス株式会社 CTO 兼 feedpath Calendar 事業統括
シリコンバレー・ベンチャーを経て2000年ネットエイジ入社。ネットビジネスのインキュベーション案件およびテクノロジー投資案件などを担当。技術開発担当取締役、ngi group 執行役CTOを歴任しビジネス&テクノロジーと幅広い経験を持つ。2005年クラウドからビジネスアプリケーションを提供するフィードパスを設立する。ブログエンジン、Zimbraの日本市場展開。現在ビジネススケジューラーのfeedpath Calendar事業統括を担当。 著書として「Web2.0 BOOK」など。自身のブログはBlogot Twitterアカウントは feedpath

[PR]スマートフォーンで利用できるグループカレンダー
iPhone/Androidで利用できるクラウド型グループカレンダー「feedpath Calendar」を利用しませんか? 月額利用料がなんと200円/アカウントから! >>詳しくはこちら

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]