Chatter は最強の企業向けキュレーターに進化した - Cloudforce 2011 キーノート

後藤 康成 2011-12-15 11:50:00

昨日と本日の2日間セールスフォースの恒例イベントである Cloudforce が開催されている。

僕は毎年セールスフォースから(このブログを書いているためか)報道関係者として Cloudforce に招待されている。ということで、今年も机と電源完備の報道関係者席でマークベニオフのキーノートと、その後のプレスカンファレンスに出席してきた。

年も押し迫った 12 月の朝一番にも関わらずキーノートには 5000 人近い(僕の推定)オーディエンスが詰めかけた。会場への入退場はお祭り並みの混雑だ。Cloudforce ではなく Crowdforce (群衆の力)と書きたいくらいである。

毎年思うのだが Cloudforce と Google Developer Day(GDD)は業界屈指の大イベントであるがオーディエンスのコントラストがくっきりと出ている。GDD はデベロッパーらしい T シャツ&ジーンズであるが Cloudforce はエンタープライズ向けのイベントとあって、ざっと見た感じ8割以上がジャケット&ネクタイのビジネスパーソンである。


キーノートのマーク・ベニオフ

昨年のテーマは東京データセンター開設をアピールする上でのクラウドコンピューティングとコラボレーションプラットフォームの Chatter であったが今年のテーマはシンプルに「ソーシャルエンタープライズ」だ。

昨年発表されたローンチ時の Chatter は Twitter や Facebook から完全に独立したエンタープライズ向けのソーシャルプラットフォームであった。わかりやすく云うと SNS っぽいグループウェアのイメージであったが、今年の Chatter は進化していた。

昨日キーノートでデモンストレーションされた最新の Chatter は企業向けキュレーターでありエンタープライズソーシャル& CRM だ。Twitter や Facebook などのソーシャルに溢れる情報を収集しキュレーションした上で Chatter で共有する。さらに、それらの情報を CRM として機能させた上でセールスフォースのご本家である SFA につなげて収益化に貢献させるのである。


この1年でFacebookの接触時間は月あたり4時間になった

Twitter や Facebook は言うまでもなく Web 上のコミュニケーションプラットフォームとなり、今もなお成長し続けている。セールスフォースはこれらのプラットフォームと対峙するのではなく協調する戦略を取ったのだ。これにより Twitter ,  Facebook などのパブリックソーシャル > プライベート(社内)ソーシャル > CRM > SFA と綺麗なパイプラインが完成された。このビジネスパイプラインが実現できるのがセールスフォースの強みだろう。

さらなる進化が楽しみである。 

後藤康成(ごとう やすなり)
フィードパス株式会社 CTO 兼 feedpath Calendar 事業統括
シリコンバレー・ベンチャーを経て2000年ネットエイジ入社。ネットビジネスのインキュベーション案件およびテクノロジー投資案件などを担当。技術開発担当取締役、ngi group 執行役CTOを歴任しビジネス&テクノロジーと幅広い経験を持つ。2005年クラウドからビジネスアプリケーションを提供するフィードパスを設立する。ブログエンジン、Zimbraの日本市場展開。現在ビジネススケジューラーのfeedpath Calendar事業統括を担当。 著書として「Web2.0 BOOK」など。自身のブログはBlogot Twitterアカウントは got  Google+は Yasunari Goto

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