いろんな意味でエンタープライズなMySQL 5.0

飯田哲夫(Tetsuo Iida) 2005-10-27 00:37:47

24日、オープンソース・データベースMySQL 5.0のリリースが報じられた。このニュース、MySQLにエンタープライズ・ユースを意識した機能強化がなされた点に加え、MySQLの戦術自体も実にエンタープライズっぽくなってきた点が面白い。

エンタープライズ・マーケットを狙って

ZDNetの報じるところによると、今回のアップグレードは、2年以上に渡る開発の成果が投入されており、ストアドプロシージャーやSQL機能の強化などが含まれるという。そして、今回の機能強化は、オープンソース・データベースであるMySQLをより一層企業に普及させることを目指しているという。

自らもエンタープライズなMySQL

ただ、それ以上に気になったのは、今回の機能に他社データベースからのマイグレーションキットが含まれる点である。今回のニュースをInternetnews.comでは、"MySQL 5.0 Ready for Switching Action"というタイトルで報じている。この記事からマイグレーションに関する部分を引用してみよう。

For example, it features a Graphical User Interface (GUI) migration toolkit that promises to migrate data to MySQL from other database platforms, notably Microsoft's SQL Server and Access database applications, as well as Oracle's lines.

マイグレーション・ツールを準備してソフトウェアの乗り換えを容易にする、というのはソフトウェア企業が良く取るシェア拡大のための戦術である。一般的な商用ソフトウェアであれば違和感もないのだが、オープンソース・ソフトウェアとなると今ひとつしっくりこない。

オープンソースとは

ソフトウェアのユーザーが自分達の使いやすいものを作り上げる、というオープンソースのイメージも、オープンソースがエンタープライズ・ユースへと移行するにつれて変わりつつあるように感じられる。

しかし、オープンソースと有償ソフトウェアの違いが、単なるキャッシュフローモデルの相違のみ(つまり、最初にお金をもらうのか、あとでお金をもらうのか)になってしまっては、最早オープンソースのオープンソースたる意義は失われる。

オープンソースがエンタープライズ・ユースに組み込まれていく中で、提供する側も利用する側も、オープンソースの意義をしっかりと認識しておくことが、オープンソースの更なる発展のためには重要だろう。

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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