OracleとSun - 対極的な二つの買収

飯田哲夫(Tetsuo Iida) 2008-01-20 00:33:48

それぞれ大きな話題となっているOracleによるBEA買収、そしてSunによるMySQL買収。同じに日報道されたこの二つの買収は、ある意味対極をなすものと解釈できる。

OracleによるBEAの買収は、商用ソフトウェア・ベンダーによる商用ソフトウェア・ベンダーの買収である。一方、Sunは、オープン化されたSolarisに焦点を絞ると、オープンソース・ベンダーによるオープンソース・ベンダーの買収ということになる。

Oracleは、ビジネス・アプリケーションのストックを増やし続けており、それらを連携させていくことで、顧客を強力にロックインすることが出来る。これにより、ライセンス・ビジネスとサポート・ビジネスを安定的に拡大することが可能となる。BEAの買収は、ミドルウェア層の強化に資するものとなり、アプリケーション間の統合をより容易にする。

一方、Sunは、Solarisのオープンソース化戦略に見られるように、顧客をロックインするというよりは、誰でも自由意志で使える状況を作り出し、その結果として関連する製品販売やサービス販売に繋げるモデルである。もともと商用であったものをオープン化するという大きな戦略転換を行った結果である。そして、オープンソース・データベースとして、類似のビジネスモデルを持つMySQLを買収した。

両社のソフトウェア・ビジネスに対するアプローチは全く異なるものであるが、今回の買収はそれぞれのアプローチに合致しているという点で違和感はない。かつて、OracleがMySQLを買収するという話題があったが、その時にしっくりこなかったのとは訳が違う。

さて、どちらのアプローチが正解なのだろう? 顧客にとっては、両方のアプローチがバランスを取っている状態が一番メリットが大きいように思うが。

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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