アバイアってどんな会社?--ブログスタートにあたって

iptelephony 2005-09-08 11:12:33

 ZDNet Japanの依頼により、本日よりブログをはじめることになりました。末永くお付き合いください。

 さて、ほとんどの皆さんがオフィスで利用されているであろうビジネス用途のテレフォニー・システム(要は電話のこと)に数年前からIP化への波が押し寄せてきているのはご存知のとおりです。IPベースのコミュニケーション環境への移行が企業内におけるコミュニケーションをより効果的かつ確実なものに変化させ、皆さんのワークスタイルも間もなく劇的に変化するでしょう。

 このIPテレフォニーのシステムを世界で一番出荷(*1)しているのが米国のアバイア(Avaya Inc.)社です。といっても、『そんな会社知らないなあ』と大部分の方が思われているでしょうから、初回ということもありアバイアの紹介をさせていただきます。

 アバイアは今からちょうど5年前に当時のルーセント・テクノロジー社からスピンオフして設立された会社です。今年で設立5年目ですが、そのルーツをたどると約130年前の電話の発明までさかのぼることが出来ます。

 電話の発明者は一般的にはグラハム・ベルとされています。しかしながら、ここでは深く触れませんが諸説紛々としているのも事実です。いずれにしてもこのグラハム・ベルが起こした電話会社をルーツとするAT&Tから1996年に分離・独立して設立されたのがルーセント・テクノロジーで、その企業向けのコミュニケーション・システムを担当していた部門がさらに2000年に分離・独立して、アバイアが誕生しました。

 わかりやすく言い直すと、電話を発明したおじいちゃんAT&Tから生まれたルーセントの子供アバイア(現在、これらの会社との資本関係はありません)となります。130年にわたり積み重ねられたテレフォニーの技術と経験を受け継いできたアバイアの歴史は電話の歴史そのものです。

 アバイアの市場規模がどのくらいかと言うと、日本国内のPBX出荷総数が毎年約400万ライン程度と言われているのに比べ、アバイアは同時期に500万ラインを世界中に出荷し、そのうちの300万ラインはすでにIP化されていました。つい先日、IPの累計出荷数が700万ラインを超えています。

 アバイアのテレフォニー・システムはその信頼性から某国大統領専用機(ハリソン・フォードが大統領に扮した映画のタイトルにもなりました)に積み込まれ、また豊富な機能により世界中の多くのコールセンターで採用されています。

 本社は米国ニュージャージー州にあり、現在世界50カ国に展開しています。

日本には約15年ほど前にAT&Tとして進出して以来、コールセンター向けの高機能なPBXを中心にビジネスを展開しています。

 ちなみにアバイア(Avaya)という社名の由来ですが、電話の発明同様、社内でも諸説あります。アバイア(Avaya)という英語の単語はなく、ルーセントからスピンオフするときに作り出されたものです。

 まず、ニューヨーク証券取引所などでアルファベット順に並べたときに上のほうにリストされたいんで『A』から始まる社名にしたい、ということで最初の『A』が決まり、次にロゴを作るときのバランスとアクティブな発音が引き出せる『V』を選択、あとはロゴのバランスを見ながら文字を決めて『Avaya』になったとされています。

 初めて社名を発表したときには米国向けのリリースにも発音記号をつけていたくらいですから、日本人には『Avaya』を見て『アバイア』と発音するのは至難の業です。

 米国に姓名判断があるかどうか知りませんが、私が子供の名前を考えたときよりもずいぶん長いことかかって考え出されたロゴは当社のホームページで見ることができます。

 このロゴを見て、『どこかで見たことがあるな』と思った方は、サッカー好きか、F1好きか、メジャーリーグ好きでしょう。

この次はその辺の話を。

(*1)

Q2 2005 Enterprise VoIP Equipment, Synergy Research Group, Inc.(August 15 2005)

Enterprise Telephony Vendor Tables, 2Q05, Dell'Oro Group

(加瀬健)

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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