電話の文化 1

iptelephony 2006-04-24 19:59:42

これから回を追うごとにアバイアのお話やテレフォニーのお話をするうえで、まず、私とアバイアとの初めてのかかわりについてお話をしたい。この回の内容は、IPテレフォニーの「最前線」の話ではないが、次回目以後の内容を読んでいただくうえでご参考になると思うので、少しのご辛抱を。

私は前職では商社に勤務し、入社してからアバイアに転職するまでの間は一貫して通信を取り扱う部門に従事していた。

米国ニューヨーク事務所の駐在員時代の一時期、全米の同商社通信網を管理・運用する社内ネットワークの通信管理部門に配属された。この間に、当時約500名の社員を抱えるニューヨーク事務所のPBXの更改があり、新システムの選定・導入業務に一部携わった。これが私とアバイア(当時はAT&T)との初めてのかかわりだった。その時に導入したシステムはAT&TのSystem 75というシステムで、日本でもコンタクトセンターで絶大な人気を誇るPBXシステム、Definity(「デフィニティー」と発音する)システムのベースとなったシステムだ。

更改前のシステムはと言うと、同じAT&T製のDimension(「ディメンジョン」と発音)というシステムを使用していた。更改にあたっては、特に AT&T製品にはこだわらず、当時北米でもっとも普及していたPBXメーカー3社のフラッグシップ製品を比較した。基本的なアーキテクチャや処理能力、当時流行り始めのPCデータ通信との親和性、機能の充実度などを比較検討した結果、それぞれ一長一短あり、どれを選択しても大きな間違いにはつながらないという結論に至ったが、全ての面においてバランスが良かったということ、ボイスメール機能が優れていたこと、そして、AT&Tであるという安心感もあり、最終的にはSystem 75を選択した。

更改後のシステムは、通常のPBX機能に加え、社員全員にボイスメール、各デスクにPCデータ通信用のアナログ回線を配備した。

おそらくは日本の会社の海外事務所であるということが理由だろうが、新システムへのカットオーバー後色々な難問に直面した。いずれの問題も結果的には大きな問題には発展しなかった。130年間の電話の歴史ではそれぞれの文化のもと電話の使い勝手は進化しているが、違う文化で育った電話も、少しの操作性の変更でむしろ改善であると実感できる面も多いからだ。以後の回で、そのような実例をいくつかご披露する。

(加藤 浩明)

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