日本語試験ITILプラクティショナコース

itil 2007-05-10 16:20:07

"リリースとコントロール"と"サポートと回復"

日本では、ITILのファウンデーションの資格を取得された方は、2007年3月末に2万5千人に達しました。一方で、ITIL Managerは114名という状況です。ファウンデーションとマネージャのレベルに差がありすぎるのではないかとか、ITILの実践的なコースがないかといったお問い合わせや、ご要望をいただくことがありました。ITIL プラクティショナの試験が日本語され、コースも日本語で日本人講師が提供できるようになりましたので、プラクティショナ資格について説明していきましょう。

プラクティショナの資格は、以前からありましたが、ITILのプロセスごとにコースと試験が用意されていました。しかし、コースと試験が、日本語では実施されていなかったので、あまりよく知られていなかったようです。ほかの国でも、マネージャの資格取得者よりプラクティショナの資格取得者が少ないという状況でした。実際には、複数のプロセスを扱うので、1個毎に資格を取るのが煩雑だという要因が大きかったようです。

外国では2005年から、関連の強いプロセスをまとめた、クラスタの資格試験が実施されました。クスタコースは、全部で4資格あります。関連するプロセスと、コースの受講者のゴールを以下簡単に記述しました。

 

     

     

  • リリースとコントロール(IPRC: Release & Control)

     

    構成管理、変更管理、リリース管理

     

     -新規のサービスのリリースや、変更の計画から実装を主導する

     

  • サポートと回復(IPSR: Support & Restore)

     

    サービスデスク、インシデント管理、問題管理

     

     -稼働中のシステムの運用ならびにサポートを主導する

     

  • Agree & Define(IPAD)

     

    サービスレベル管理、ITサービス財務管理

     -ITサービスを実務的に評価し、妥当で遵守できるよう構成を主導する

     

  • Plan & Improve(IPPI)

     

    可用性管理、キャパシティ管理、ITサービス継続性管理

     -ITサービスの機能とパフォーマンスから計画、設計、改善を主導する

     

 

このうち四角が日本語で表記されている、"リリースとコントロール"と"サポートと回復"のコースと試験が日本語化されました。他の資格も順次日本語化される予定です。

プラクティショナとマネージャの資格の違いについて説明しながら、どのような方が、プラクティショナの資格にチャレンジすればよいかを理解していただこうと思います。

 

ITIL Practitioner.gif

 

 

ITサービス技術者のスキルパスと資格

 

この図は、ITILの資格とスキルパスをマッピングしたものです。ITILのファウンデーションは、ITILに関する基本的な知識を理解している、というところです。ITIL マネージャはコンサルタントの位置づけで、ビジネス面からサービスを企画、構成し、ITILの導入に全体的にかかわり主導できることが求められています。

プラクティショナは、プロセス群をより詳細に理解し、ITILプロセスの導入や維持、継続的改善に実践的な面から主導することが要求されています。したがって、プラクティショナの位置づけは、ファウンデーションとマネージャの中間的な資格ではなく、実践的な専門家を目指しているということです。まさに、ITサービスを運用する指導者、ITサービスをアウトソーシングしているサービスの企画者、ITサービスを継続的に改善することを求められている管理者、ITサービス部門と顧客との関係を良好に保他なければいけない責任者という方々が必要としている実践的な知識を習得していただくコースであり、認定する試験です。

コースの期間は5日間です。より詳細な知識と実践的な力がつくように考慮された、ワークショップを主体としたコースで、ITIL プラクティショナ ?リリースとコントロールITIL プラクティショナ ?サポートと回復を提供しています。

気になる試験の要領ですが、試験時間は2時間で、40問の選択式の試験です。65%以上の正解率が合格ラインです。ちなみに、外国における合格率の実績は76%だそうです。練習問題を見てみましたが、プロセスを詳細に理解していないと、正解にたどり着くのは容易ではなさそうです。でも、コースを受講すれば、そのレベルに到達できる道が開けます。

ITILの実践的な専門家として活躍されることを期待しています。

前田 隆

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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