ISO/IEC 20000 改訂:第1回 ISO20000-1改訂概要

前田隆(マエダ タカシ) 2011-06-30 08:30:00

ISO200001部が20114月に改訂されました。改訂の主旨と内容について今回から5部に分けてお伝えしたいと計画しています。初回は、改訂の基本的な主旨と差分の概要について言及します。


 


【改訂の趣旨】


改訂の契機は種々の項目がありますが下記の要素が挙げられます。


l  5年ごとにレビューするという規程に従ってレビューした結果に基づいている


l  2005年版に対する先送りされていたコメントへの対応


l  20ヶ国以上に拡大したコミッテからの改訂の要望と助言への対応


l  認証取得が開始したことによる組織からの要望と助言への対応


l  ISO9001との緊密な整合


l  ISO270001との緊密な整合


l  ITIL V3出版の影響


l  プロセス間のインタフェースのレビュー


l  一貫した国際的な用語の採用


 


上記の改訂でワーキンググループ(WG25)における日本おけるアドバイスと貢献は非常に重視され、昨年には新潟で関連の国際会議が開催されたことを付加し、関連された方々に感謝の意を表したいと思います。


 


【改訂の概要】


改訂内容を今回は差分形式で簡略的に説明します。基本的な構成に関する説明は以下です。


l  1 適用範囲:でサービスマネジメントシステムの構成を変更された。(後の回で詳解予定)


l  2 標準的参照資料:第2部も改訂出版予定の旨注釈がある(2005年版では1章に記述)。


l  3 用語:説明対象用語21に追加し対象用語37とした。(2005版は2章に記述)


l  4 サービスマネジメント要求事項:方針、マネジメントの代表等が詳細化され、要求事項が細分化した。


l  5 新規サービス又はサービス変更の設計と移行:2005年版の4章、5章が統合された。


l  6 サービスデリバリ:プロセスに変更はないが、それぞれの要求事項は細分化された。


l  7 関係プロセス:一般と顧客関係管理を事業関係管理に統合した。供給者関係管理の要求事項を整理した


l  8 解決プロセス:インシデント管理がインシデントとサービス要求管理に名称変更した。


l  9 コントロールプロセス:2005版の10章リリース管理がリリースと展開管理として統合された。


 


主な変更内容のピックアップです。具体的な内容の傾向としては、1文章として構成されていた要求事項の中に羅列されていた項目が、明確に要求事項として箇条書きになっています。箇条書きにすることにより、ベースラインがより明確になり、監査、審査の解釈や認識の違いの予防策として効果が期待されます。また、マネジメント領域のビジネス拡大に伴い、他のマネジメント規格との整合性が重視され、統合審査へのアプローチも対象として考慮しやすくなっているという印象を持ちました。次回からの詳細説明をご期待ください。


以上


 

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]