続 VPSについて

jla 2008-03-12 16:30:57

 

JLA会長の野首です。前回はVPSについて皆さんのご意見をいただき、ありがとうございました。

また、当初タイトルを間違えて「VPN」としてしまい、すみませんでした。

 

その後いろいろありまして、結局VPSは使わずに済むことになりそうです。せっかく情報をいただいたのに、どうもすみません。

 

 

ところで、先日仕事の関係でHOSTING PRO 2008/に参加いたしました。

ちょうどサービスとしての仮想化技術 〜事業者の運用ノウハウに迫る!〜

という、まさにVPS直撃のセッションに参加したので、その中で聞いた話をお伝えしようと思います。

 

内容は実際にLinux, FreeBSD上で仮想化技術を用いてサービスをしている企業の担当者が、

歴史と共にどのような仮想化技術を用いていたか、またサービス上何が問題となったかといった

話を各自の紹介とパネルディスカッション形式で行う、非常に具体性の高い内容でした。

 

発表に参加されていた企業は以下の通りです。

 

 

 

どの会社もだいたいの流れは同じで、最初はLinux vserverから入り、その後

QoSの必要性からXen, Virtuozzo/OpenVZに乗り換えるといった感じでした。

各社のなかでは唯一NTTコミュニケーションズだけがFreeBSDにも対応しており、

Verio社のFreeBSD VPSというものを使っているそうです。

 

パネルディスカッションではマイグレーション、QoS、実装の選択という3つの話題について

話し合いがなされました。

 

マイグレーションに関しては、「Live Migrationが必要なほどシビアなケースはほとんどない」

という方が多く、唯一Virtuozzoを利用している会社だけが「ハードウェア更新の時に使っている」

という回答をされていました。実際のところ、XenでLive Migrationを行うためには高価な

共有ストレージが必要なので、そこまでできないという雰囲気でした。個人的な乾燥としては、

AoE(ATA over Ethernet)やiSCSIなど、Linuxでもソフトウェアだけで共有ストレージを

実現する基盤が整備されつつあるので、今後はLive Migrationの利用も増えるかもしれません。

 

QoSについては各社とも必要性を強く感じているようです。

QoS機能のないvserverを使っていた各社はみなXenやOpenVZ、Virtuozzoに乗り換えたそうです。

しかしQoSを行うにもノウハウが必要なようで、チューニングパラメータが肝になるという話でした。

具体的にはメモリ・ディスク・ネットワーク帯域のバランスが問題だそうで、

 

 

 

メモリが少ない場合

 

 

swapアクセス増大、ディスクI/Oに負荷が集中

 

 

ネットワーク帯域が少ない場合

 

 

裁ききれないほどのコネクション数増加により、プロレス肥大、swap発生

 

 

 

といった感じで、最後はディスクI/Oにすべてのしわ寄せがくるのだそうです。中には、「ここはこういう設計・設定にした方がよい」と顧客にアドバイスする会社も

あるそうです。

 

「もし一から仮想化技術を選びなおせるとしたら〜」という問いかけには、

XenもしくはOpenVZ、FreeBSD VPSという回答でした。その理由のほとんどが、ソースコードが

あるからということで、どこもいざ問題が発生したときには自社でなんとかできるという

自身を垣間見ることができました。

 

 

今回JLAでVPSの導入をすることはどうもなくなりそうなのですが、せっかくHOSTING PROで

いろいろな話を聞いてきたので、ご紹介してみました。何かしらのご参考になればと思います。

※このエントリはZDNetブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet編集部の見解・意向を示すものではありません。

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